おうみ進学プラザ 先生ブログ

先生たちがリレー形式でブログを作成。
どの先生が登場するかはお楽しみ。

定期テストと俳句コンテストと矢橋の帰帆と与謝蕪村

2021年11月20日 | 教室

栗東教室から樋口です。

教室では、定期テスト対策の真っただ中。栗東西中は終了しましたが、来週は守山南中の期末テスト、そして県立中学校が来来週と続きます。午後から、テスト対策です。そして俳句コンテスト。優秀賞、最優秀賞がいよいよ来週発表。僕も応募したのですが、結果やいかに、気になります。

気になると言えば、近江八景ランニング。やめてませんよ。続いてますよ。遠くまで走るには、体力と根性が必要です。毎日とはいきませんが、日々のトレーニングを積み重ねております。そして、今回はいよいよ『八橋の帰帆』。

ここで一句。

菜の花や みな出はらいし 矢走舟

これは誰の俳句か、わかりますか?そう、与謝蕪村です。矢橋公園に石碑があって、そこに刻まれています。

石碑の横に、俳句の解説が記されていましたので、引用します。

石場へ渡ろうと矢走街道を港まできた。船の発着時はたいそう騒がしい矢走港も、昼の今は渡し船がみな出はらっていて静かである。港の周辺は一面の菜の花畑で、春風につつまれている。菜の花の黄色と白帆を浮かべた湖の青さが、靄のかかった背後の山々とよく調和して、まことにのどかな春の風景であることよ。

江戸時代、東海道を行く旅人は、矢橋港(草津市)から出た船で琵琶湖の対岸の石場(大津市)に渡りました。歌川広重は浮世絵に矢橋港に向かって湖上を進む帆船の群れを描いています。歌川広重の浮世絵と与謝蕪村の俳句から、当時の矢橋港の賑(にぎ)やかな様子が伝わってきます。現在は、ひっそりと矢橋公園があるだけで、僕が訪れたときには公園でゲートボールを楽しむのどかな風景がそこにありました。

ところで与謝蕪村、有名な俳句に、

菜の花や 月は東に 日は西に

がありますが、これは現在の兵庫県神戸市灘区にある摩耶山に蕪村が訪れた際、目にした光景を表したもの。当時の神戸市灘区では、菜種油の生産が盛んで菜の花畑が一面に広がってたようで、蕪村はそんな菜の花畑を山の上から見下ろし、同時にやってきた夕暮れに魅了されたようです。これ以外でも菜の花の俳句が多数残されているところを見ると、菜の花がたいへん好きだったようですね。

俳句からわかるように、与謝蕪村の見た月は満月でした。えっ、何で満月だとわかるかというと、それは今日の中3理科の天体の授業で説明いたしましょう。あと、昨日は月食でしたね。月食は満月の時に起こります。こちらも合わせて説明致します。乞うご期待!

 

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