
9月に入り、めっきり秋らしくなってきました。
誰かが合図を送ったかのように「ストン」とやって来た秋。
いよいよここから「勉強の秋キャンペーン」も始まります。
先陣を切るのが「作文コンクール」。
今回は「言の葉大賞」への応募作品を書くという試み。
この賞は全国の小・中・高生1340万人(!!)が対象というとても大規模な作文コンクールです。
しかし!
しかしですよ。テーマは「言葉の力を感じるとき」です。
みなさんは、これまでの作文練習を通じて同じようなテーマでた~くさん書いてきたじゃありませんか!
「心に残った一言」
「うれしかった言葉」
「ありがとうと思うとき」 などなど。
これはチャーンス!! みんなの得意な課題ですぞ。
冒頭の句はまたまた芭蕉。
杜若(かきつばた)は夏の季語で、
この句は「咲いている杜若を目の前にして、さぁ私も一句作ってみますよ」
という意味。
「杜若」と言えば、在原業平(ありわらのなりひら)が伊勢物語で詠んだ
「唐衣着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞおもう」という歌を思い起こします。
この歌は、各句の頭文字が「か・き・つ・ば・た」となっている「折句(おりく)」という極めて難易度の高い表現技法が用いられています。
芭蕉はこれを意識して、先述の句を作ったと言われています。
つまり、在原業平に対して、闘志むきだし、「俺もやったるで~!」とやる気まんまんの気持ちが溢れでている句なのですね。
さぁ、君たちの出番です。
授業では「言の葉大賞」の昨年度優秀作品を紹介していますが、
いずれも自分の心の動きをシンプルに素直に表現している作品が選ばれているように思います。
自分の気持ちとしっかり向き合って、「ほんとうに書きたいことは何か」をじっくり考えてください。
力作を期待していますよ~。
甲西・守山教室より鼎でした。