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高校公開授業参観レポート6<番外編>

2005-11-24 22:18:40 | Weblog
1、進学校である名門大町高校は、「魂・知・和」というスローガンを持っている。
 「こんちわ」と読む。校内で生徒とすれ違うと、部外者の私たちに「こんちは!」と元気で礼儀正しい声がかかる。
 これは良い。
 こういう、スローガン作りが大好きな某団体に13年間もいたので、この出来栄えに感嘆のため息が出る。みんなが覚えられて、使えて、深い意味がある。
 「MOTTAINAI(もったいない)」を1994年から提唱していたら、今になって全世界に広まってきた。「こんちは」もいつか長野県中に広がる名コピーだと思う。

2、校舎内
 高校なんて殺風景なものである。残念ながらどこの高校も予算と面積にとことん悩んで出来たことが歴然としてる。そして無個性な造りである。
 どうしたら、愛校心が芽生えるような施設を提供できるだろうか?学び舎としてやる気の出る環境を作って上げられるだろうか?教育委員会は「とにかくパソコンを完備しろ。使え」と言って来るらしい。けれどもその結果、得意な生徒が去った後は更新されないホームページやら、世代が替わって動かないアプリケーションの屍が累々と積み重なってゆくのだ。
 愛校心が無いから掃除も行き届かず、ゴミ箱はお菓子と空き缶があふれ、脱ぎ捨てたジャージや辞書の入っていた箱が廊下に散乱する。

3、図書館
 写真は、図書館である。イケテイル。座卓である。この周りの書棚には、最新刊のファッション雑誌やスポーツ雑誌、ベストセラーの漫画、アニメがそろっている。何回かのぞいたけれど、このイケテイル座卓で本を読んでいる生徒はいなかったけれど。
 そして残念ながら蔵書には非常に古いものがあって、「高等学校は今」みたいなほんが昭和58年の出版物だったりした。
 高校の図書館をオープンにして保護者も使えるようにするとか、卒業生の自宅にある本をガンガン寄贈するとか、もっと利用価値があるスペースだ。

4、最後に
 とてもとても長いレポートになってしまったけれど、百聞は一見にしかず、という言葉どおりデータやら意見交換だけではわからない教育現場の実態を見ることが出来た。教育は国家百年の計であることは誰しも文句の余地は無いだろうが、何十年も同じスタイルの授業をしていてはスタイルが昔と違う子供たちを育てることは出来ないのも自明の理である。
 非常に熱心で前向きな大町高校に関わらせていただいたことで教育に対する関心が更に更に高まった。
 貴重な機会を与えてくださった丸野範彦校長先生浅川司教頭先生にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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