本日は
社中のIさんに
盆点の相伝をさせていただきました
相伴客には
昨年盆点の相伝を受けられたMさんに
入っていただきました
洋間の寄付で荷物をまとめた後
こちらの待合に入っていただき
白湯をお出しします
迎え付けの後
蹲踞で手と口を清めていただきます
今日は一日中とても気まぐれなお天気で
時折びっくりするような激しい雨が
ふったりもしましたが
お客様が露地を通られる時には
カラリと晴れあがり
本当にありがたかったです
お床に利休像を掛け
お客様の席入り前に
室内に香を焚いて清めます
通常の茶事と異なり
まず点前の相伝をしますので
挨拶を交わした後
主菓子を召し上がっていただきました
朝の庭 鼓月製
一つ一つ説明をしながら
盆点のお点前をして
濃茶を飲んでいただいた後
不審菴より届いていた免状を
手渡しいたしました
ここまでが
相伝式です
その後
祝いのお膳をお出ししました
こちらは番外編・・・水屋でのお相伴です
中立というわけではないのですが
しばし洋間でくつろいでいただいた後
茶室にお戻りいただき
後炭をして
薄茶を飲んでいただきました
干菓子 末富製
決まった相伝茶事の形式というものが
表千家にあるのかどうか
私は存じ上げませんが
自分が若い頃に先生にしていただいた相伝の記憶と
現在師事している師匠の教えに基づき
最近ではだいたい以上のような形で
相伝茶事を行っています
Iさんへの盆点の相伝は
今年の1月より年間計画の中に入っていましたが
未曾有の出来事に世界が翻弄されるなかで
実施させていただくことに
若干の躊躇が無かったかと言えば
嘘になるかもしれません
しかし
幼少の頃より表千家茶道に導かれたものの
その後紆余曲折を経た後
縁あって当教室に来られたIさんが
表千家の点前を一から謙虚に勉強し直され
この5年間歩まれたそのご精進を思い
少しでも早く相伝して差し上げたいという
気持ちに素直に従うことにいたしました
このような状況の中
喜んでその申し出を受けて下さったIさんと
相伴に入っていただいたMさん
そして
半東の労をとって下さいましたSさんに
あらためて感謝いたします
お天気にも恵まれて
無事に相伝をさせていただけたことを
皆様が帰られた後
利休様にご報告し感謝いたしました