表千家一期一会

北村美術館 春季特別展「薫風」


清々館と真葛庵の月釜に参加した後
北村美術館まで足を伸ばしました



今回の特別展は
「薫風」と題し

五、六月の小間での濃茶
動座しての広間での懐石と薄茶という
一会を取り合わせた展示でした

寄付きに
香合が飾られ
炭道具の展示がないということは

炭点前を省略して時間を短縮し
その分
あとの酒席を楽しみに
客をもてなすような
そんな心づもりの茶事なのかな・・・と
思いつつ

「阿媽港」(アマカワ)の香合に
見入っていました

家元天然忌でも
「伝来アマカワ写」の香合を
拝見いたします

「アマカワ」とは
「マカオ(澳門)」から舶来したものと
聞いています

さて
今回一番印象に残ったのは

半床庵伝来 金輪寺 利休在判 了々斎箱

四つの仕服が添っていました

もちろん
濃茶席の道具です

ガラス越しではありましたが
篤と拝見させていただきました

道入作の筆洗形黒楽 銘 漁舟 

それから

三味線の胴を見立てた
莨盆も

心に残りました


北村美術館では
そこで薄茶一服出されるわけでもないのに
お道具を拝見するだけで
想像力が掻き立てられ

毎回
特別な一会に参加したような
贅沢な心持にさせていただけます



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