大阪府中央区今橋にあります
大阪美術倶楽部にて
二日間にわたって
表千家同門会大阪支部の茶会・展観が
行われております
今日は
その初日
一席目の濃茶席より
入らせていただきました
雪月花ノ間での濃茶席の席主は
大阪支部長・田嶋英雄様でした
春たけなわのこの時季
そして今年の干支に因んでか
随所に「鳥」のさえずりが聞こえてくるかのような
心華やぐお道具立てでした
祥瑞ノ間の薄茶席の席主は
立花仁美様でした
点前座は
長板に華やかな道具の乗った
総飾りでしたが
何といっても目が吸い寄せられたのは
釜の蓋にある大きな銀のツマミ
浄中作の珍しい「袋形」という釜の上に
昔の蔵などにあった
大きな鍵の形をした銀のツマミが
燦然と輝いておりました
釜師にこの釜を注文された方は
どういう方だったのだろうと
とても興味深く思いました
さて二階では
『大徳寺の掛物』と題した
展観席が設けられていました
室町中期から現代の平成にいたるまでの
各時代における大徳寺の禅僧によって
揮毫された掛物を
じっくりと拝見させていただきました
中でも
今日は格別に
心の奥底にずしりと響いた掛物が
ひとつありました
大徳寺二百十一世 一渓宗什筆
玄中玄
看々
看時不見暗昏々
実は
訳あって
このひと月ばかり
私は
『玄』という言葉に
思いを巡らせておりました
それは
「奥深く うかがいがたいもの」
「根源的な絶対の真理」
を表す言葉なのだそうです
そして
『玄中玄』とは
根本の悟り・真理が形相にも現れず
秘在していること
茶道で言えば
点前などの実技から入り(体中玄)
やがて「句中玄」の理解に至り
さらに進んで「玄中玄」を体得するのが
茶道の修行なのだそうです
(『新版一行物~禅語の茶梶`』より)
本日は
私にとって
この言葉に遭遇したことが
何にも代えがたい
喜びでありました!
そのココロは。。。
いずれ時期がきましたら
明らかにさせていただくことに
なるかもしれません