表千家一期一会

第45回如庵茶会


秋たけなわの10月4・5日
愛知県犬山で
恒例の如庵茶会が開かれ
今年も参会させていただきました

いつもは朝早くのお席を目指して出かけるのですが
今回は都合で二日目の正午ごろに到着して
まずは点心席から入らせていただきました

点心⇒濃茶席⇒薄茶席という
お茶事と同じ流れで
あまり待つこともなく
ほどよい時間でまわらせていただき

最後にお番茶席では
ゆっくりと余韻を味わいながら
ひとときを過ごし

秋の一日を満喫させていただきました







濃茶席の待合には
本席の茶入と茶杓
夫々に添えられた添え状が掛けられ
期待が高まります


千宗旦による利休茶杓の添え状の末尾に

今日庵
不審

と書かれているところが
なんだかとても印象に残りました



国宝 如庵

お床には
天平 絵 因果経

因果経の
切り取られたほんの小さな一行が
金載細工でまばゆいばかりに美しく表装されていました

会記に「美校本」と書かれていた意味がわからなかったので
おたずねしました

東京藝術大学の所蔵というような意味なのだそうです


薄茶席では
10月4日の仲秋の名月に因んだ
浪漫に満ちたお取合せを楽しませていただきました

待合に掛けられていた
幕末の絵師 冷泉為恭による
石山寺で源氏物語の構想を練る紫式部

吸い込まれるような深い青の色と
静かな月の光が
いつまでも心に残っています



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