表千家一期一会

曙会




「君子の交りは淡きこと水の若し」と申しますが
本日の曙会席主O氏は
まさにそのような生き方を
様々な人々との交わりの中で
実践されている方と存じ上げます

ご夫人との二人三脚で
大阪市内に立ち上げられた
ホステル”桜ら庵”では
海外の方に本格的な日本文化をお伝えするため
献身的に活動なさっておられます


今日のお席では
夜を徹して稽古に励まれたという
海外留学生の方が
着物姿で立派にお点前をなさり
また
お客様の中にも
多数の留学生の方が
参加なさっておられました


この国に生まれ育っても
生涯一度もこのような茶席に
足を運ぶことのない方が
大多数であると思われる現代

海外において
日本文化に興味を抱かれる若い方が
少なからずいらっしゃることは
日本人として
やはりうれしいことです

学ぶ意欲のある
そのような外国の方に
伝えていくことの必要性を感じると共に
それを実践されているO氏夫妻を
心よりご尊敬申し上げます



本日は
今年初めての曙会ということで

掛物は
「春入千林処々鶯」

鶴首の花入

茶杓に朱徳形鼈甲をお使いになって

これで「鶴亀」


こういった道具組の妙は
外国の方には
一々説明を要することかもしれませんが
わからない中にも
きっと何かを感じ取って
それぞれの国に戻って
日本文化の微風を吹かせてくれることでしょう


実は
3年前の12月に
初めて曙会で釜を懸けさせていただいたのは
今日のお席主O氏とのご縁がきっかけでした

思い返せば
O氏とのお出会いは
ちょうど10年前に遡ります

O氏のお茶友が
偶然ネット上で
私のブログをご覧になり
そのご縁で
当時自宅で開いていた
「北山茶会」にお運びいただいたのが
初めてのお出会いだったと
記憶しています



その後
2年に1度ほど
お茶会にお越しいただいたり
またご招待いただいたりといった
まさに淡い交わりの中
今日の曙会では
ご無沙汰を詫びながら
またうれしい再会を果たすことができました


そして実は
4月にはこの場所で
私も2度目の懸け釜を
させていただくことになっております


今日は
前回の懸け釜の時
課題となった水屋のことなども
色々教えいただき

桜の季節での再会を楽しみに
お別れして参りました

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