本日は
大阪市内の老舗和菓子屋「鶴屋八幡」さんでの
曙会に参会させていただきました
今年の3月以来
長らく休会されていましたが
8ヶ月ぶりの開催でした
普段でしたら
20余名入ることのできるお席ですが
本日は最大15名までに制限されていました
受付は
階段をあがってすぐの場所に設けられ
受付をすませると
まずは手洗い場へと誘導されました
待合では窓が開放され
少ない人数でゆったりと
ご案内を待たせていただきました
そして
茶席への入室前には再度アルコールで
手指の消毒をして席入り
主菓子は正客のみ食籠で
次客からは
銘々皿にて運ばれました
銘々皿の上に懐紙が置かれ
その上にお菓子が乗せられていたので
懐紙ごと自分の懐紙の上にとって
いただきました
干菓子は
紙包みのまま干菓子盆にのせて
持ち出されました
お道具拝見は
原則正客から次客までとされていました
今の時期に懸け釜をなさるということは
何かとご苦労があることと
お察しいたしましたが
お席主のいつもながらの
朗らかなお話に
席中ではひととき世情を忘れて
お茶の正月を愉しませていただきました
掛物は
「松無古今色 竹有上下節」
変わるものと変わらないもの
違いの有る無し
ご亭主は
そのどちらも丸ごと肯定する生き様を
身を以て示して下さっていると
私は感じました
お道具の銘は
「初時雨」「開門」そして「福の神」
菊と酒を愛した陶淵明の詩
「菊をとる東籬の下 悠然として南山を見る」
に因んだお棗は
悠々自適の生き方を自負される
お席主の心を
さりげなく表わしておられるのだなあと
思いました
ほどよい熱さに点てられたお薄二服
美味しく頂戴いたしました
今日は
社中の方とご一緒しませんでしたので
鶴屋さんを出た後は
一人静かにお茶会の余韻に浸りながら
電車に揺られて帰って参りました