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本日は
大阪美術倶楽部で開かれた
表千家同門会大阪支部茶会に
出かけて参りました
濃茶席は
昨年11月に行われた
猶有斎宗匠御襲名祝賀茶会における
大阪支部席の跡見茶会の趣向でした
私は祝賀茶会に参列できませんでしたので
同門誌などの紙上で拝見していましたが
本日は
そのお道具を直に拝見することができ
大変うれしく思いました
今日は
元伯宗旦作の尺八花入に
ウラシマソウが入っていました
釜は
ご時候に合わせて
桜川写になっていました
薄茶席は
平成11年度の役員さんのお席でした
半七作の伊賀写の花入には
八角蓮(はっかくれん)という
珍しいお花が入っていました
寄付に飾ってあった
旦入の黒楽と
覚入の赤楽のお茶碗を
ご説明の方が裏返して
高台を見せて下さいました
お茶碗は
やはり
裏返してみると
その特徴がよくわかって面白いなあと
あらためて思いました
お席でいただいたお茶は
濃茶も薄茶も共に熱くて
とても美味しかったです
お水屋の方々は
慣れておられる方ばかりと思いますが
それでも崩れることなく
丁寧にもてなしていただき
素晴らしいなあと思いました
展観は
「而妙斎宗匠の御道具」
御自筆の一行や
御好の御道具
そして
御自作のお茶杓など
たっぷりと拝見させていただきました
その中で
一つ印象に残った掛物があります
扇面 一静庵菊の画 而妙斎賛 喜久寿
先代の木村宗匠が
画かれた菊の絵でしょうか
在りし日の木村宗匠と
而妙斎宗旦宗匠との楽しげな様子を想像しながら
拝見させていただきました
今回の展観席では
個人的に
もうひとつ楽しみながら拝見したものがありました
それは
展観席のあの青竹の長い結界です
実は
今小間の建築でお世話になっている大工さんが
あのしつらえを毎回こしらえているのだそうです
今までは
御道具の方に目がいって
結界をあえて見ることなかったのですが
あらためて見てみると
太さの違う2本の青竹が
傷ひとつ無く
ずっと長くまっすぐ通されていて
こんな
必ずしも人の目にとまるわけではないところにも
素晴らしい匠の技があるのだなあと
感動しました