表千家一期一会

逸翁美術館と柿衞文庫


台風一過
3連休最後の今日は
ゆったりした気分で
お茶の世界を愉しんできましたkirakira2



先月の20日からスタートした
京阪電車プレミアムカー
初めて乗りましたmeromero





まずは
大阪府池田の逸翁美術館exclamation2




逸翁美術館では

開館60周年記念展第三幕

「茶の湯道具始 ようこそ収集家の世界へ!
が開かれています



茶事の流れにそって
寄付きから炭点前
濃茶席から薄茶席へ

そして
懐石道具も展示されていて

収集家小林逸翁の
趣向を凝らした自由な茶会を

道具を通して
存分に味わうことができました

特に
茶入や茶碗・茶杓につけられた
「ねざめ」「二人静」やら
「夕紅葉」「残雪」「都帰」などの銘を見ると

それぞれ
どのような方を招いた
どんな趣向の茶事だったのだろうと
想像がふくらみました



美術館内の「即心庵」では
三畳台目の座敷を囲む椅子に座って
お茶をいただきました

表千家の先生が
とても丁寧に道具の説明もして下さいました


帰りに
創業天保12年の「菓匠 福助堂」に立ち寄り
逸翁がこよなく愛したという大福餅を買いました



阪急池田駅に戻ると
今度はタクシーで
兵庫県伊丹の柿衞文庫
向かいましたtaxi


柿衞文庫(かきもりぶんこ)では
秋季特別展俳諧と茶の湯」が
開かれています



表千家堀内家初代・堀内仙鶴や
表千家六世覚々斎 七世如心斎
そして
江戸千家の祖となった川上不白の作品が
数多く紹介されていて
感激しました!


茶の湯と俳諧とのかかわりや
季節感を大切にする
茶の湯の歴史を
あらためて再認識することができました



心に残った数々の展示作品から
その一部をご紹介させていただきます・・・


「仙鶴官象来朝画賛」
仙鶴の代表句を記した自画賛

「仙鶴所持旅箪笥」
蓋裏に
仙鶴旅箪笥之記が
びっしりと書かれています


「仙鶴筆梟画賛」
とても愛らしいです!

「不白筆記」

「不白筆七事の句」
七事式によせた川上不白の発句


「如心斎筆 花月の絵」

「芭蕉筆 『ふる池や』句短冊」
あまりにも有名なあの俳句の
稀に見る真蹟だそうです!

「西鶴織留」
井原西鶴が茶の湯について
「万事あるにまかせて侘たるをよし」という
利休の言葉を引き合いに出しながら
そうはいっても茶の湯は
道具を重んずるものだから
実際の貧家では風流にならず
何不足のない家で
わざと簡略に物寂びた風情にして
はじめて面白いものだ
と率直に述べているのが
面白いと思いました




コメント一覧

tomoko
さすが雲や様!既にお出ましだったのですね。
私は今回茶道雑誌で知り、初めて柿衞文庫に出かけました。
ゆくりなくも表千家、ことに堀内家に所縁のある作品の数々に出会うことができて、本当に感激いたしました。
雲や
柿衞文庫が茶道関係の展示をするのは珍しいことと思って、私も先日逸翁に続いて観覧し、熊倉先生の講演を拝聴しました。わたしも柿衞文庫の豊富な展示に驚き、特に堀内社中は是非もんだと、みなさんに吹聴しました。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「美術館・お茶室」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事