茶室は竣工しましたが
露地工事はまだまだ続いています
飛石の位置がようやく決まりました
『四季の茶の湯 土用』(山下惠光著)には
「客が渡って行きやすい石の打ち方が求められ
景色は二の次になるのは当然である。
飛石の打ち方にも
その亭主の心が表現されるものである。」
とあります
また
『露地ーその作り方と露地作法=x
(数江瓢鯰子・松村栄一著)には
「露地を生かすも殺すも飛石次第
この流れの形を決めるには
いくら慎重を期しても
過ぎるということはありません」
「およその仮置きをして
庭師・施主が
何度も実際に渡ってみて
これでよいということになったならば
本置きしていくのです」
とあります
本当に小さな小さな露地ですが
だからこそ
「飛石次第」という言葉に
重みが増します
仮置きの石の上を
何度もいったり来たりして
一応これで納得したつもりですが・・・
一つの石を少し動かすだけで
雰囲気がガラッと変わりますし
一つを動かすと
他の石や露地全体とのバランスが変わります
庭師さんが頭を悩ませるところなのだそうで
なかなかに難しいものだなあと
あらためて思いました
さて今日は
先日のブログで登場したJ氏ご夫妻と
J氏のご紹介でご縁をいたたいた
フォトグラファーの桑島薫さんに
お越しいただき
玄庵の竣工写真を撮影していただきました
建築家の木村先生にアドヴァイスをお願いして
今日は主に
建物内の写真を撮っていただきました
簾をかけた下地窓からの微かな光は
柔らかで深くて静謐・・・
桑島さんには
来月の茶事の記録写真の撮影も
お願いしています
写真をしみじみと眺めながら
ほっとできる日が待ち遠しいです
その日を楽しみに
これからしばらく
席披き茶事に向けて
集中していきたいと思います