表千家一期一会

翠華園 初風炉茶事


今日は 爽やかな初夏の風吹く中
社中の方々と共に八名連れ立って
奈良高山にあります茶筌の里「翠華園」にお邪魔し
初風炉の茶事を体験させていただきました



ご亭主は
翠華園さんにお出入りなさっておられる
A先生

とても品の良いお綺麗な先生で
半東なしで
お運びからお点前まですべてお一人で
手際よくもてなしてくださいました

水屋には二人の方がお手伝いに入っておられました


社中の皆さんにとっては
茶事のお客様のお稽古
そして
私自身にとっても
正客としての
よいお勉強をさせていただくことができました




正午の席入りなので
11時半ごろ2台の車で到着

寄付きでコートや足袋カバーを脱ぎ
支度を整えて
荷物を乱れ籠にまとめます

待合に入ると
「鳥啼山更幽」の画讃

お白湯をいただいて
外腰鰍ナ迎え付けを待っていますと

うぐいすなど色々な野鳥のさえずりが
山あいから聞こえて参りました

やがて
ご亭主が座を掃く音が聞こえ
蹲踞をあらためる姿が内露地に見えます

ご亭主が近づく気配に
枝折戸に向かって歩み寄り
無言で一礼を交わします


一旦腰掛に戻り
頃合いで蹲踞に進み
手と口を清め
席に入ります


床の掛物は
初風炉の時候にふさわしく
「千山添翠色」

風炉は道安

茶道口が開き
ご亭主と初座の挨拶を交わした後
釜の蓋をあらためられますと
懐石のお膳が運ばれます

ふっこなど
季節の食材を使った
一汁三菜 すすめ鉢などが
手際よく運び出され
八寸では
千鳥の盃もしていただきました

湯漬けをいただき
お膳が下げられますと
風炉ではここで
初炭のお点前があります

香合を拝見した後
主菓子をいただき
中立をいたします


露地に出ますと
清々しく水が打ってありました


鳴り物の合図で
いよいよ後座の席入りです




床の兜ィは花に代わっています

厳粛な雰囲気の中
濃茶点前がすすめられてゆきます

黒楽のお茶碗に
絶妙に湯相の整った釜のお湯がそそがれ
たっぷり練られた濃茶をいただきました

三器拝見の後
後炭点前で火相が整えられ
熱々のお薄をおいしく頂戴することができました

うちとけて歓談させていただくうちに
やがて退席の刻となり

露地まで見送りに出ようとされるご亭主に
あらためてお礼を述べて
身も心も満たされて一会を終えました





このような一期一会の場を提供してくださった翠華園さん
心より一生懸命にもてなしてくださったA先生
ご一緒していただいた社中の方々
すべてのご縁に対して
感謝申し上げます


お茶をしていることは
なんて素敵なことなのだろうと
しみじみ感じることのできた
幸せな一日でした




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