音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

レッスンファイルNO.8

2014年07月13日 | レッスンファイル
Sさん (30代女性)girl start:2003/6

ピアノ経験:大人になってから

2003年に
Sさんはインターネットでピアノ教室を探し
ヤマハ「大人のピアノ教室」に入会されました

最近でこそ
ネットを通じて
体験レッスンを申し込むのは
ごく当たり前のこととなりましたが
当時は
まだ少数派だったように思います


物静かな方で
他の方々と比べても
口数が少ない生徒さんです





難しい曲にチャレンジしようとか
もっとうまくなろうなどと考えるよりも

日々の生活の中で
ピアノに触れ合う時間をただ楽しみたい

そのために
レッスンに通っていただいているような気がしています


がむしゃらに練習されるわけではないのですが
レッスンを休まれることはめったになく
この11年間
「ウサギとカメ」のカメさんのように
黙々とレッスンを続けていらっしゃいます


そんなおとなしいSさんですが
今年2月のクラスコンサートには
初めて演奏を披露してくださり
クラスメートからの温かい拍手を受けました


そのクラスコンサートが終わった
すぐあとのレッスンで

彼女が
「来年は『翼を下さい』を弾きたい」と
早くも来年の曲の希望を
言って下さったことを
私はとてもうれしく思いました


さっそく楽譜を用意して
もう今から
練習していただいています






















レッスンファイルNO.7

2014年07月11日 | レッスンファイル
Nさん (80代女性)girl start:2003/4

ピアノ経験:大人になってから


Nさんが
ピアノのレッスンに通い始めたのは
11年前


70歳の時でした


ヤマハの”はじめてコース”に入会いただき
「Piacere」を使って
レッスンをスタートしました


”レパートリーコース”へ
進級されてからは

ジャズを弾きたいというご希望に沿って

「スリー・コード・ピアノ・レッスン」
「コードを覚えてピアノを弾こう1~3」

を使用して

コード奏を勉強していただきました

その後も

「藤井英一のはじめてのジャズピアノ」
「藤井英一のステップアップジャズピアノ」

などのテキストを使って

一貫して
ジャズの名曲の数々を
楽しく練習していただいています


指のテクニックの面では
「コードで楽しむハノン」を修了されて
今は
「ザ・ジャズ・ピアノ」を使って
さらに鍛錬を続けていただいています


Nさんは
発表会など
人前で演奏することは
あまりお好きではないようです


誰かに聞かせるというより
ピアノの前にすわり

静かにジャズを弾くという時間を
とても楽しんでおられるようです


聴衆は
いつも私一人ですけれど

一曲が仕上がっていくのを
毎回とても楽しみに
レッスンさせていただいています


最近では
アドリブの複雑なリズムも
かっこいいノリで
弾いてくださり

思わず拍手clapしてしまいます









 




レッスンファイルNO.6

2014年07月10日 | レッスンファイル
Yさん (70代女性)girl start:2002/5

ピアノ経験:大人になってから


自宅教室の生徒さんです


小さい頃よりピアノを習っていた娘さんが
嫁がれた後は
誰にも弾かれることなく
物置場になっていたというピアノ


ポストに入っていた
ピアノ教室のチラシを見て


「私も弾いてみようかな・・・」

と思われて

60歳を過ぎてから
ピアノレッスンに通い始めて
丸12年が過ぎました


片手ずつの練習から始めて

「シニアピアノ教本1~3」を修了

「テクニックマスター2~3」も修了されました


現在は「ツェルニー30番」を使っています


1回のレッスンで練習していただくのは
4~8小節ずつですが
毎回指の鍛錬は続けていただいています


レパートリー曲は
洋楽のスタンダードや
クラシックをアレンジした楽譜を中心に
これまで数十曲を弾いてこられました



前回の発表会では
「エリーゼのために」を原曲で
演奏してくださいました


現在は
バッハの「プレリュード」(平均律1番)を練習中


色々なことが
次から次へと起こってくる
日常生活の中で

「ピアノを弾く時間」があることに

人一倍
幸せを感じていらっしゃるYさんです











レッスンファイルNO.5

2014年07月09日 | レッスンファイル
Kさん (60代女性)girl start:2001/12

ピアノ経験:大人になってから



Kさんが
50代半ばでピアノを始めてみようと思ったのは
家に娘さんが弾いていたピアノがあったから


娘さんが嫁がれた後
誰にも弾かれることがなく
部屋の片隅に置かれたピアノ


それがもったいないような気がして
自分も弾いてみようと思ったというのが
ピアノを始められた動機でした


『シニア・ピアノ教本』
『シニア・ピアノレパートリー』
『おとなのハノン』

などの教材を用いながら
ポピュラーから童謡・クラッシックなど
幅広くピアノ音楽を楽しんでいらっしゃいます


実はKさんは
40代の頃に
命にかかわる大病をされたそうです

その後遺症のため
今でも季節によっては外出することが困難になられます

そのため
時には数ヶ月お休みされることもありますが

お体の調子が良くなられますと
またレッスンを再開され
ピアノを続けてくださっています


昨年の11月以降も
長らくお休みをされていました


例年ですと
気候が暖かくなってくる頃には
レッスンを再開されるのですが
今年はなかなかご連絡がなく
心配していましたところ

つい先日
9月からまたレッスンに伺いますと
お電話がありました


お休みをされていても
ピアノのことがずっと気になっていたと
おっしゃってくださり
うれしく思いました


久しぶりにお目にかかるのを
とても楽しみにしています



珠玉のオール・R.シュトラウスプログラム

2014年07月09日 | コンサート

リヒャルト・シュトラウスの曲は
普段あまり聞かないのですが
学生時代に
オーケストラで演奏した
「死と変容」が
あまりにも美しかった記憶があり
今回の
「珠玉のオール・R.シュトラウス・プログラム」を
楽しみにしていました


演奏会に先立ち
指揮者の飯守泰次郎さんの
プレトークがありました

演奏される曲の解説
並びに
R.シュトラウスという作曲家が
予測不可能な
さまざまなヴァリエーションの
音楽を作曲したことなどを話され
ますます期待が高まりました



関西フィルハーモニー管弦楽団は
他のオケで時折みられるような

演奏の前に
舞台でオーケストラ奏者が
個人練習をするようなことはなく

開演時間になると
演奏家たちが
静かに舞台袖から現れて着席されます

やがて
コンマスが登場し
チューニングが始まると
いよいよ演奏を待つ心が高まります



イヴァン・ポディオモフさんのオーボエは
とても長いフレーズを
ブレスすることなく
美しく歌い上げていて
その息の長さに驚きました


~~プログラム~~

弦楽六重奏曲

月光の音楽

オーボエ協奏曲ニ長調

交響詩「ドン・ファン」作品20

「サロメの踊り」作品54