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決算書がわかる本-國貞 克則著

2012年10月02日 15時12分38秒 | 学習・研究支援
國貞 克則
『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』
(朝日新書 44)

商品の説明
財務3表一体理解法
損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)からなる、
いわゆる「財務3表」の役割と関連性を分かりやすく解説する書。
著者は本書を読み解くことによって、
「簿記や仕訳を勉強した人とさして変わりがなく、
『全体像の把握』についてはそれ以上の理解が得られる」と語る。
「こうすれば決算書を読めるようになる」
とうたう書が少なくない中で、
著者が独自に編み出したコツとは「財務3表一体理解法」だ。
財務3表には、
連動する「つながり」のポイントが5つあると解説。
実際に読者が小さな会社を設立したと想定し、
創業時から生じるであろう1回ずつの取引ごとに、
財務3表がどのような「つながり」を保ちながら
変化するのか(しないのか)を具体的に追う。
こうした知識を基にすれば、
決算書を材料にして様々な企業の業績を正しく評価することができるようになると言う。
収益性や安定性を読み取るポイントのほか、
PLやBSの数字に操作を加えて見栄えを良くしている
「決算書の粉飾」を見抜くコツも指南する。

また、近年になって導入された「退職給付会計」や
「金融商品の時価会計」
「税効果会計」などの新会計基準についても、
想定し得る事例を財務3表に当てはめながら解説を加える。


(日経ビジネス 2007/06/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
内容紹介
六本木ヒルズの人気ビジネス講座がついに新書化!
簿記を勉強しなくても会計の仕組みが理解できる究極の入門本。
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の財務3表の「つながり」を、
具体的な会社の事業活動を通して徹底的に解説、
この著者独自の「財務3表一体理解法」を使えば
決算書を読む勘所がたちどころにわかる。
新会計基準も合わせて解説、
これでライバルの企画書に差をつけられること請け合い。


レビュー1
「まさに、ストライクゾーン!!」 2007/10/15
By コビ

会計を理解したい・・・
そう考えているビジネスマンは多い、
しかし、簿記から勉強する・・・
そんな気には到底なれないと感じている人が殆どではないだろうか?
財務分析指標を数式に当てはめて数字を算出してみても、
企業の全体像が「ぼんやり」把握できるだけ、
何かしっくりこない、腑に落ちない、
もちろん雑談のトピックが会計に及べば出番なし。
何かが足りない、繋がらない・・・・
仕訳作業・伝票起票・試算表作成と財務指標分析の間に「空白がある」・・・・。
そう、P/L、B/S、C/Fが
互いにどう影響を受け合うか・・・が「肝」、
それを基本的な企業活動流れに乗せて解説してあるから
「空白がだんだん埋められる」、
そんな感覚が得られる。
多くのビジネスマンは空白を埋めるべく、
色んな会計本を読んでいる、
結果としてある程度の会計の知識は持ち合わせているはず。
であればこの一冊でまさに「道は拓ける」、
五つの新基準についてもアウトラインだけではなく
「どの部分にどのように表現されているか」が書かれているので
実務者並の深い理解に及ぶと思う。
会計に対してもがき苦しんだ思いを整理し
体系付けて提供してくれた著者に感謝。
間違いなく会計本のロングセラーになる一冊だと思う。

レビュー2
会計の用語や意味を覚えはしたけど…という人向けの本 2012/8/21
By hyperion

貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、
キャッシュフロー計算書(CS)の概要は理解してるけど、
それぞれがどういう関係性にあるのかは分からない。
つまり、用語や意味を頑張って覚えはしたけど、
本質的な理解にはいたっていない人向けの本。

分かりやすく書かれていますが、
初学者向けの簡単な本ではないので、ご注意ください。

他の会計本でも、
「資本金いくらで会社を設立して、商品を仕入れて販売して…」といった具合に
ステップバイステップでBSとPLを組み立てていく形をとっているものがありますが、
この本の特徴的なところは、
CSまでが一体のものとして説明されていること。

BS、PL、CSを三位一体で学ぶ。
会計の基本というか本質を理解する方法として本当に優れていると感じました。
他の本である程度まで学んだ人がこの本を読むと、
「会計ってそうだったんだ!」と何度もうなずくことになるのは必至です。

会計基準は年々変化してきているので、
たとえば資産除去債務など
ここ数年で導入されたものについての言及はありませんが、
この本で書かれている会計の原則を理解していれば、
「あぁ、そういうことね」とすぐに分かるので大丈夫です。
2007年に出版された本ですが、
時間の経過がこの本の価値を減じることはないと思います。

この本以外では、初学者向けには
『12歳でもわかる!決算書の読み方』、
ちょっと背伸びしたい人向けには
『ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力』が個人的なオススメです。
会計はこの3冊でOK!


レビュー3
簿記の知識ゼロで理解するのはさすがに難しいですが 2009/6/12
By 揚巻

「簿記を勉強しなくても会計がわかる」というふれこみであるが、
全く簿記の知識がない人にはやや難しい。
むしろ、複式簿記の原則は理解できたが、
単調な仕訳の勉強に飽きて、
最後までマスターできなかった私のような途中挫折組に強く薦められる。
簿記の教科書では、
個々の具体的取引がどのように仕訳されるかを延々解説するわけだが、
本書では仕訳を省略し、
個別の取引が財務3表(BS・PL・CS)のどの部分に直接反映されるのかを解説してゆく。
簿記の知識の全くない人にはどれだけ理解できるか疑問ではあるが、
仕訳までは何とか理解できるという人であれば、
仕訳と財務3表がどのように関係しているのかを確認しながら最後まで読み通すことができるだろう。
特に仕訳とCS(キャッシュフロー計算書)の対応については、
目から鱗が落ちる人も多いのではないだろうか。
巻末では新会計基準・M&A・企業再生のシーンで使われる仕訳例を、
同様に財務3表とリンクさせてコンパクトに説明してあり、
仕訳を直感的に理解する上で役に立つ。
ただし、財務分析の章については、紙幅の都合上、
説明も通り一遍の部分が目立つ。
著者の続編『財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方』(朝日新書)や
類書で補う必要があるだろう。
体型的な理論書ではないが、
決算書を理解する上でヒントになる部分が多い有益な本であると思う。

この本はs大、2008(H20)年度の「企業会計論」のテキストとして使用した。