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困難にもめげず就職を

2012年10月18日 09時49分31秒 | 学習・研究支援
ゼミ・インターン・留学経験…「ないづくし」学生でも、内定は獲れる!

ダイアモンド・Web版より
相変わらずの不況の中、
今年も就職活動のシーズンがやってくる。
就活が本格化する前のこの時期、何をするか、
どう考えるかで数ヵ月後の結果は大きく変わってくるが、
様々な都市伝説が飛び交う「就活」、
果たしてどう乗り越えていけば良いのか? 
「今」どうすべきかわかる、連載第1回目。

「就活がとにかく不安で」
「今からでも間に合うのでしょうか」
「インターンシップに参加していないのは不利でしょうか」
「学生時代に、これといった実績がないのですがどうしたらよいですか」

毎年、不安を感じた就活生から、こういった相談を多数受ける。
リーマンショックから続く就職氷河期の中で、
必要以上に不安になり、情報に振り回されている学生が増えているようだ。

実際に、企業に内定するための倍率をみると、
その不安はあながち間違いではない。
超人気企業の倍率は200~300倍、
内定者の少ない出版やテレビ局などになると1000倍を超える場合もある。
そうでなくても、
君たちが第一志望にする企業の多くは、50~100倍の倍率になるだろう。

「100人に1人…。無理だ…」普通の学生なら、
きっとそう思うだろう。
実際に、この現実を前に尻込みしてしまう就活生を僕はたくさん見てきた。
自信をもって「自分は100人に1人の大学生だ」
と信じることができない気持ちもよく分かる。

 しかし、僕がいままで2000名以上の就活生をサポートしてきた経験から、
確信していることがある。
それは、「どんな大学生でも、その倍率を勝ち残ることができる」
ということだ。

なぜか?
それは、能力においても実績においても、
明らかに突出した大学生など滅多にいないからだ。
「ほとんどの大学生は普通の大学生」
(僕の感覚で言うと99.9%は同じ)なのだ。

 その普通の学生の中で勝負をしていくのだから、
しっかりと自分の魅力を分析し、
他者に伝えることができれば、
それだけで十分差別化ができる。


大人にとっては「五十歩百歩の実績」ばかり

 では、どうすれば差別化がはかれるか?
という疑問に答える前に、ぜひ頭に入れておいてほしいことがある。
それは、「差別化のポイントを勘違いしている大学生が多い」
ということだ。

多くの大学生が差別化のポイントだと勘違いしているものの代表格に
「規模」というものがある。
例えば「30人のテニスサークルの幹部」より
「200人のテニスサークルの幹部」の方が、
アピール度が高いと思い込んでいるパターンだ。

 学生にとっては、大きな違いに見えるかもしれない。
同じ大学内にあるのであれば、
この2つのサークルは存在感にかなりの差があるだろう。
しかし、大人から見たら「同じ」なのだ。
両者とも「テニスサークルをやってきた」普通の大学生にみえる。
規模が大きいからと言って、
それだけで評価が上がることはない、と断言しよう。

 他にも、学生が信じていることに、
「サークルより、学生団体やインターンシップの方がアピールできる」
「目に見える実績さえあれば評価される」
などがあるが、それも勘違い。
学生の中で「変わった活動をしている」ように見えることも、
学生にとって「凄い実績」も、
大人から見ると特別に驚く様なものはほとんどないのである。

かつて僕のところに相談に来てくれたA君の例を見てみよう。
学生団体の代表をしていて、
200人規模のイベントを10回以上開催してきた。
その活動は新聞にもとりあげられたことがあり、
大学内(都内の有名私大)でも有名な団体になっていた。
誰もが「Aは絶対に就活も上手くいく」と思っていたし、
本人も自信満々だった。

しかし、就職活動の結果は全敗。
ほとんどの面接が1~2次の初期段階で落とされてしまった。

 なぜだろうか?


先輩が後悔していることNO.1、
「自己分析」が明暗を分ける

 それは、彼が面接で、学生団体をしていたことや、
その規模、活動内容の紹介に終始してしまったから。

 大学生の中で「すごい奴」と言われていたので、
やってきたことの話さえすれば評価されると思ってしまった。
しかし、採用担当者はそんなに単純ではない。

 彼は、面接官に、
「それはきみの話ではなくて、きみが代表をしている団体の紹介だろ」
と突っ込まれて次々と落とされてしまう。

「普通の学生」の中には、
「すごい大学生」と言われる人たちの経験やスペック、
華やかさなどと自分を比較し、
不必要に自信を喪失している学生がとても多い。

 しかし、僕の知る限り、
大学生のあいだで「すごい」と言われている人で、
やってきたことの事実だけで「すごい」学生というのは見たことがない。
「普通の学生」も安心して就活に臨んでほしい。

 ではA君はどうすれば、自分の魅力をしっかりと伝えられたのだろうか?

 少し自分で考えてから、次を見てほしい。


効率良く自己分析をするために知っておきたい3つのこと

その解決策が、自己分析である。
これは、就職活動において、何よりも先に、真剣に取り組んで欲しい。

 ここまで読んでくれた君たちなら分かってくれると思うが、
採用担当者は学生の表面的な経験や取り繕った強みが聞きたい訳ではないのだ。

 その経験を客観的に分析して、
自分の「強み」や「価値観」を
相手に伝わる言葉にすることが何より重要なのだ。

そこで今回は、自己分析をするときに、
注意して欲しい3つのポイントを紹介しよう。
ほとんどの就活生がこれを知らずに、
効率の悪い自己分析をしてしまっている。

1・1回の自己分析に時間をかけすぎない
自己分析というと
「じっくり自分と向き合う」というイメージが先行している。
たしかに、自分と向き合うには一定以上の時間がかかるのは事実だが
「1つのテーマに長時間」はおすすめしない。
長くて1テーマ30分程度にしよう。

 例えば、大切にしてきた「価値観」を過去の経験から振り返るとしよう。
実は、同じ過去のエピソードを振り返るにしても、
その日の気分によって解釈も変わってくる。
ある日は「素晴らしい経験だった」と振り返れても、
別の日には「悲しい経験だった」と捉えることもある。
その両方の側面に気付くことが大切なのだ。

 一つの事実を多面的に振り返ると、
自分のことがより見えてくる。
そういう意味で、1回の自己分析に時間をかけすぎずに、
場所や時間を変えて「繰り返し」やることを意識して取り組もう。

2・やりたいことを探さない
志望企業を探すため、
最初に「やりたいこと」を探す人がほとんどだが、
これも落とし穴。
社会に出たこともない、
情報不足の君たちがやりたいことをみつけるなんて至難の業だ。

 最初に探すべきもの。
それは、「望む生き方を知ること」だ。
自己分析を通して「どんな人間性でありたいか」
「どんなもの(物欲や名誉など)を手に入れたいか」
「どんな影響を社会や人に与えたいか」を明確にしよう。
その上で、「望む生き方を実現できる仕事はなにか」を
考えると志望企業が見えてくる。


3・ネガティブな経験を振り返る
就職活動と言えば自己PR、
というイメージが先行しているが、
それだけでは足りない。

 選考で採用担当者が最終的に見たいのは
「挫折や困難をどう乗り越えてきたのか」や
「自分の能力不足や短所と、どのように向き合ってきたのか」ということ。
つまり、自分にとってはネガティブな体験について、
選考の終盤になればなるほど聞かれるのだ。
しかし、多くの就活生はネガティブな経験をひた隠しにしようとしてしまい、
それが原因で落とされることが多い。

 自分のネガティブな経験と、
それで自分がどのように向かい合ってきたか、
ごまかさずに語れるようになろう。
その経験と正面から向き合った君を、大人は絶対に評価してくれる。

 以上のことを注意しながら自分を分析して行けば、
間違いなく君たちのそれぞれの良さや、
魅力が見つかってくる。
そうすれば、派手なエピソードなどなくても十分、
他の人と差別化を図ることができるのだ。

 君たちが、学生生活を今日まで頑張ってきたのであれば、
必ず相手に伝えられることはある。
不安な気持ちは、日本中の大学生が一緒だ。
立ち止まることなく、まずは自分とじっくり向き合ってみてほしい。


以上の3つのポイントを頭に、自己分析をしてみよう。
自己分析に関しては、
ぜひ一度、『絶対内定2014』のワークシートに取り組んでみて欲しい。
94枚のシートを記入しながら、
自分の強みや価値観が見えてくることと思う。

次回は、「企業選定で迷わない人がしている自己分析」について、詳しく掘り下げていきます。

『絶対内定2014 自己分析とキャリアデザインの描き方』
心から納得いく就活をするために。後悔しないキャリアと人生のために、いま、やっておきたい94のワークシート。自己分析の本質やキャリアデザインの描き方が詰まった、「就活本」の決定版!