山根 節
『経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ』
(光文社新書)
この本の説明
出版社 / 著者からの内容紹介
経理マン、会計士が絶対に教えてくれない
経営戦略のための会計学
すぐにビジネスの実践で使える練習問題付き
会計リテラシーとは
財務諸表を見て、
その裏にあるリアルな経営をイメージできる能力
のことをいいます。
例えば「交際費が大幅に増えている」のを、
財務諸表の中で発見したとします。
皆さんはこのことから、どんなイメージを持ちますか?
接待攻勢をかけないと、受注が取れないという業界体質を見抜き、
「こんな会社は長続きしない」
と考えるかもしれません。
あるいは「少し儲けたので、社長が銀座で舞い上がっている」姿を
想像するかもしれません。
有能なリーダーは
財務諸表を見て、その奥にある実態にピンと来ます。
「すごい! こんなカラクリになっているのか」とか
「何かおかしいぞ」とか、
「あの営業所長め、またサボってるな」
などがわかったりします。(第1章より)
◆財務諸表をアバウトに見るだけで、次の戦略が見えてくる
○楽天、ソフトバンクはなぜ何期も赤字を続けても成長するのか?
○ソニーはなぜ行き詰まったのか?
○トヨタ、セブン-イレブン…、大企業はすでに金融業になっている。
内容(「BOOK」データベースより)
財務諸表をアバウトに見るだけで、
次の戦略が見えてくる楽天、
ソフトバンクはなぜ何期も赤字を続けても成長するのか?
ソニーはなぜ行き詰まったのか?
トヨタ、セブン‐イレブン…、大企業はすでに金融業になっている。
経理マン、会計士が絶対に教えてくれない経営戦略のための会計学。
この本の情報
新書: 204ページ
出版社: 光文社 (2005/3/17)
ISBN-10: 4334032974
ISBN-13: 978-4334032975
発売日: 2005/3/17
レビュー1
儲かってますか? 2005/3/20
By vrio228
テレビ番組で中年のビジネスマンが
『自分の会社の業績は回復した。
なのに給料が減る一方なのは、一体どういうことなのだろう』と
嘆いていました。
本書を読めば、この疑問の答えが解けるのではないでしょうか。
そもそも、業績回復とは何でしょう?
そう、このシンプルな問いかけに対して、
自信を持って答えられる人は少ないはずです。
売上高の増大?
費用削減?
それともマーケットシェアの拡大?
どれも必要条件ではありますが、十分条件ではありませんね。
本書は
企業のお金の流れを記述する財務諸表を通して、
どれほどたくさんの情報を得られるのか、
どれほど役に立つのかを教えてくれます。
個人的に驚いたのは、
どういう業種が儲かっているかを調べれば、
その国の時流を読むこともできるという指摘です。
日本の花形企業は、
実は消費者金融業なのだそうです(どうです、驚きませんでしたか?)。
著者の山根さんは
大学卒業直後に公認会計士になったというエリートですが
『簿記などを学ばなくても会計は理解できる』と
会計士らしからぬ発言をしています。
しかし現在慶応大学ビジネススクールの先生や、
スタンフォード大学の客人教授なんかをなさっているそうで、
その実力は信頼できるものに違いありません。
ただ200ページ足らずの本書だけでは不十分かもしれません。
山根先生にもっと親しみたいという方は
中央経済社『ビジネス・アカウンティング』をお勧めします。
おそらく本書は、
これをベースに噛み砕いたものだと思います。
いきなり財務諸表に取り組まされますが、
すさまじい力のつく良書です。
同じく光文社新書から
山田真哉『さおだけやは なぜ潰れないのか』がありますが、
これに興味を持った方もぜひどうぞ
(光文社はマーケティングがうまいですねぇ)。
レビュー2
退屈しない!非経理マンのための会計活用法 2005/10/10
By ぷりうす トップ500レビュアー VINE™ メンバー
経理・財務部門の方以外には、
意外と活用方法を知られていないBS/PL等の会計知識。
本書は、簿記や会計学の詳細に踏み込むことなく、
「いかに会計知識をビジネスに生かすか」という点に絞って
初心者にも分かりやすく書かれている。
「財務諸表の読み方」系の類書(たいてい退屈)に共通するような
各費目の意味の解説、
経営指標の読み方等のテクニック解説とは一線を画した内容。
まさに「ドンブリ勘定」で
事業の全体像を把握するための考え方が実際の企業の例
(トヨタ、楽天の財務構造、日産リバイバルプラン、
レストランの経営まで)を交えて
分かりやすく解説されている。
本書は財務諸表の「作り方」でなく
「使い方」にフォーカスしている。ありそうでなかった発想。
企業のリストラのケーススタディなどをみると
「会計知識ってこんなに使えるのか!」と眼から鱗が落ちます。
楽しく読めて明日から会社の見方が変わる本。
さらに詳しく知りたい方は、
著者の「ビジネスアカウンティング MBAの会計管理」もおすすめ。
レビュー3
ビジネス界と学界を知り尽くした筆者 2005/3/21
By bookwoom
山根節氏のビジネスアカウンティングを読んだときは、
「なーるほど、会計って簡単に考えるんだ!」と思いました。
今回の「経営の大局をつかむ会計」は更にわかりやすく、
最近取り上げられている企業などが例題として使われているので
会計オンチの私でもBS/PLを理解することができました。
今までは細かい項目ばかりにとらわれていましたが、
山根氏の“アバウトな会計センス”を持つことが必要だと痛感しました。
4月から社会人になる1年生には特に読んでもらいたい一冊です。
この本は、BookOffにて、
2006年10月17日(火)14時52分に
T京OGK駅北口店で350円で購入していました。
2007年度S大H学部の「企業会計論」のテキストとして使用しました。
『経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ』
(光文社新書)
この本の説明
出版社 / 著者からの内容紹介
経理マン、会計士が絶対に教えてくれない
経営戦略のための会計学
すぐにビジネスの実践で使える練習問題付き
会計リテラシーとは
財務諸表を見て、
その裏にあるリアルな経営をイメージできる能力
のことをいいます。
例えば「交際費が大幅に増えている」のを、
財務諸表の中で発見したとします。
皆さんはこのことから、どんなイメージを持ちますか?
接待攻勢をかけないと、受注が取れないという業界体質を見抜き、
「こんな会社は長続きしない」
と考えるかもしれません。
あるいは「少し儲けたので、社長が銀座で舞い上がっている」姿を
想像するかもしれません。
有能なリーダーは
財務諸表を見て、その奥にある実態にピンと来ます。
「すごい! こんなカラクリになっているのか」とか
「何かおかしいぞ」とか、
「あの営業所長め、またサボってるな」
などがわかったりします。(第1章より)
◆財務諸表をアバウトに見るだけで、次の戦略が見えてくる
○楽天、ソフトバンクはなぜ何期も赤字を続けても成長するのか?
○ソニーはなぜ行き詰まったのか?
○トヨタ、セブン-イレブン…、大企業はすでに金融業になっている。
内容(「BOOK」データベースより)
財務諸表をアバウトに見るだけで、
次の戦略が見えてくる楽天、
ソフトバンクはなぜ何期も赤字を続けても成長するのか?
ソニーはなぜ行き詰まったのか?
トヨタ、セブン‐イレブン…、大企業はすでに金融業になっている。
経理マン、会計士が絶対に教えてくれない経営戦略のための会計学。
この本の情報
新書: 204ページ
出版社: 光文社 (2005/3/17)
ISBN-10: 4334032974
ISBN-13: 978-4334032975
発売日: 2005/3/17
レビュー1
儲かってますか? 2005/3/20
By vrio228
テレビ番組で中年のビジネスマンが
『自分の会社の業績は回復した。
なのに給料が減る一方なのは、一体どういうことなのだろう』と
嘆いていました。
本書を読めば、この疑問の答えが解けるのではないでしょうか。
そもそも、業績回復とは何でしょう?
そう、このシンプルな問いかけに対して、
自信を持って答えられる人は少ないはずです。
売上高の増大?
費用削減?
それともマーケットシェアの拡大?
どれも必要条件ではありますが、十分条件ではありませんね。
本書は
企業のお金の流れを記述する財務諸表を通して、
どれほどたくさんの情報を得られるのか、
どれほど役に立つのかを教えてくれます。
個人的に驚いたのは、
どういう業種が儲かっているかを調べれば、
その国の時流を読むこともできるという指摘です。
日本の花形企業は、
実は消費者金融業なのだそうです(どうです、驚きませんでしたか?)。
著者の山根さんは
大学卒業直後に公認会計士になったというエリートですが
『簿記などを学ばなくても会計は理解できる』と
会計士らしからぬ発言をしています。
しかし現在慶応大学ビジネススクールの先生や、
スタンフォード大学の客人教授なんかをなさっているそうで、
その実力は信頼できるものに違いありません。
ただ200ページ足らずの本書だけでは不十分かもしれません。
山根先生にもっと親しみたいという方は
中央経済社『ビジネス・アカウンティング』をお勧めします。
おそらく本書は、
これをベースに噛み砕いたものだと思います。
いきなり財務諸表に取り組まされますが、
すさまじい力のつく良書です。
同じく光文社新書から
山田真哉『さおだけやは なぜ潰れないのか』がありますが、
これに興味を持った方もぜひどうぞ
(光文社はマーケティングがうまいですねぇ)。
レビュー2
退屈しない!非経理マンのための会計活用法 2005/10/10
By ぷりうす トップ500レビュアー VINE™ メンバー
経理・財務部門の方以外には、
意外と活用方法を知られていないBS/PL等の会計知識。
本書は、簿記や会計学の詳細に踏み込むことなく、
「いかに会計知識をビジネスに生かすか」という点に絞って
初心者にも分かりやすく書かれている。
「財務諸表の読み方」系の類書(たいてい退屈)に共通するような
各費目の意味の解説、
経営指標の読み方等のテクニック解説とは一線を画した内容。
まさに「ドンブリ勘定」で
事業の全体像を把握するための考え方が実際の企業の例
(トヨタ、楽天の財務構造、日産リバイバルプラン、
レストランの経営まで)を交えて
分かりやすく解説されている。
本書は財務諸表の「作り方」でなく
「使い方」にフォーカスしている。ありそうでなかった発想。
企業のリストラのケーススタディなどをみると
「会計知識ってこんなに使えるのか!」と眼から鱗が落ちます。
楽しく読めて明日から会社の見方が変わる本。
さらに詳しく知りたい方は、
著者の「ビジネスアカウンティング MBAの会計管理」もおすすめ。
レビュー3
ビジネス界と学界を知り尽くした筆者 2005/3/21
By bookwoom
山根節氏のビジネスアカウンティングを読んだときは、
「なーるほど、会計って簡単に考えるんだ!」と思いました。
今回の「経営の大局をつかむ会計」は更にわかりやすく、
最近取り上げられている企業などが例題として使われているので
会計オンチの私でもBS/PLを理解することができました。
今までは細かい項目ばかりにとらわれていましたが、
山根氏の“アバウトな会計センス”を持つことが必要だと痛感しました。
4月から社会人になる1年生には特に読んでもらいたい一冊です。
この本は、BookOffにて、
2006年10月17日(火)14時52分に
T京OGK駅北口店で350円で購入していました。
2007年度S大H学部の「企業会計論」のテキストとして使用しました。