十三仏。海や山に地名(地形名)となったりしているものでもありますね。
元々山(峯)を数える数詞は「座」というようです。
座とは字のとおり座る場所であり、座るのは仏様。
山岳宗教で山は仏が座す場所のようです。
十三仏は、人が死んだあと浄土に導く・・そのため裁判を行う裁判官の本地である仏様です。
本地とは”素性”とでも言うところでしょうか。
桜吹雪遊び人の本地が町奉行・・? ちょっと違うけどそんな例えでどうでしょう。
第一審 裁判官 秦広王(本地 不動明王)
第二審 初江王(釈迦如来)
仏の頭上に書かれている文字が種子(種字)と呼ばれるものでその一字でその仏そのものを表すとか・・
ただ必ずしも一対一対応でないのでかなりムズイらしいです。
お坊さんは紙に書いてしまうと仏そのものであり、処分することができないので砂や灰に書いて練習すると聞いたことがあります。
第三審 宋帝王(文殊菩薩)
第四審 五官王(普賢菩薩)
煩悩・・
第五審 閻魔王(地蔵菩薩)
この方が有名過ぎて他の裁判官がかすみそうですね。
第六審 変成王(弥勒菩薩)
弥勒は未来仏であり、まだ遠い彼方で修行中ですね。
第七審 泰山王(薬師如来)
第八審 平等王(観音菩薩)
元々は”カンジイーオン”とかみたいな発音を音訳したものですが、唐のニ世皇帝李世民の避諱から世が脱落したとか・・
第九審 都市王(勢至菩薩)
第十審 五道転輪王(阿弥陀如来)
第十一審 蓮華王(阿閦如来)
この方の読みは特にムズイですね。”あしゅく”と読みます。
第十二審 祇園王(大日如来)
密教トップの仏様ですね。上位の仏様はあまり飾り立てる造像とはしないようですが、宝冠を頂いたりきらびやかに荘厳されます。
第十三審 法界王(虚空蔵菩薩)
こんだけ裁いてもまだ救いようがないか・・とほほ・・というのは基本無い設定かとは思いますが・・
十三仏は仏教界のオールスターみたいなものと思いますが、もちろんもっと別の尊格もありますし、本地と言いながら別の尊格の化身であるとか・・
とかくスケールが大き過ぎるし、実際に見てきて論じられる方もいらっしゃらないだろうし・・とか・
久々知りもしない仏教の”知ったか”をしました。
そして一言、”花がきれいでいい天気でした。”と・・これが本音。
入口の七福神の方がなじみ深いですね(^^)
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