ー”新緑の花たち”より続く
帰る前に温室を見ます。
ミナミの方の花は色が強いです。表現を変えるとドギツイ・・
ラン系は豪奢にして繊細。
こんな花かな? 終わってるのかな?
ドギツイ花と言いましたが、実はみょ~んなっている部分が花でドギツイ部分は苞(ほう)という部品です。
スパティフィラムやカラー(オランダカイウ)なんかも同様ですね。
温室を出て正門へと続く坂にソテツがあります。
ソテツは不思議な植物です。
土壌に養分、ミネラルの供給ができ、自身の樹勢が衰えたときは鉄クギなどを施すと勢いを取り戻すとか・・
鉄によって蘇る・・蘇鉄というそうです。
赤い実を付けます。(もう色を失っています。)
実の中には銀杏のような殻があり、その中の実(仁)から味噌が作られます。
では簡単に食べられる?・・と、残念ながらサイカシンという発がん性のある有毒配糖体を含んでおり、危険だと言います。
そんな毒物を水にさらして丹念に毒抜きし、発酵により無毒化したものがそてつ味噌です。
奄美の方で作られていたと言いますが、現在では希少とか・・
また、学生時代に奄美から来ている友人がおり、彼はソテツは怖いと言っていました。
よくハブがいるそうです。
経験に基づく思いである以上、もちろん異論はありません。こわ!
鉄によって蘇る・・蘇鉄
そういうことだったのですね。初めて知りました。
清楚な花とドギツイ花・・比較して並べられますと、なるほどと思います。いろいろなことを教えてくれる貴方は、私の先生です。有難うございます。