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昨日、所用があり西郷村から那須に行く道を走っていると、突然シカが現れました。
前の車は、シカを避けて走り抜けていました。シカは、反対車線に渡ろうとしているように見えましたが、ダンプが連なり飛ばしているので、轢かれるのは時間の問題でした。
車にあった犬用リードを持ち、シカに近寄りました。メスで大人しい性格。何とかリードをつけましたが、引っ張ると暴れて首が締まり危険です。シカは、さすが力があります。車を避けて走り去るダンプから罵声が聞こえましたが、何とか助けてあげたい。すると、数百メートル先に車を駐車し、歩いて様子を見に来てくれた若者がいました。とりあえず白河警察署に連絡をしていただきました。
車にあった犬用首輪をつけました。
駆けつけた白河警察署の警察官の方々と一緒に、シカを山の近くに歩かせました。この後、栃木県警のパトカーも2台出動してくれました。実際には、栃木県内のため、福島県警から栃木県警にバトンタッチ。
上下線共に交通を一時ストップ。様子を見ながら、ゆっくり走り抜けていただきました。珍しい光景に、車内から撮影している人がいたそうですが、こちらは無我夢中。何とかシカを山に戻したい。
いつのまにか、妻がシカをバンビと名付け、バンビ!バンビ!と叫ぶ中、無理矢理シカを押して道路を渡り山入口へ。手伝いに来てくれた若者と奥さんらしき女性も、ずっと見守ってくれました。『殺さないでください』を繰り返す妻と、若いご夫婦と、皆の助けたい想いが実り、シカは山に戻りました。
最後は、警察官の方々が、シカを連れて山に入りました。
若いご夫婦は、那須町在住だそうです。ご協力有難うございました。警察署の方々、本当に有難うございました。
通常、シカは臆病で興奮すると危ない場合があり、近寄らないようにした方がいいとのことです。
短時間ではありましたが、通行中の皆様には、大変ご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした。