無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

市民の勝利!白河市内全学校校庭の表土除去決定

2011年06月11日 08時33分17秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 白河市が市内小中学校・幼稚園・保育園の表土除去を決定!

 昨日、私の質問日でした。質問内容は、事前に質問書を提出するので、役所はわかっています。この質問書提出日に、議会で全学校校庭の表土除去を市長は発表するだろうと推測していました(ブログに書いてあります)。これは市長派の議員の行動によりわかったものです。そして、予測は当たりました。私の質問よりも少しでも早く発表したかったのでしょう。6月9日付で市役所HPで発表され、6月10日の新聞に掲載されました。予想通りでした。

 さて、これは私の質問により決定されたものではありません。多くの市民のメール・手紙・電話が市役所を動かしたということです。

 市民がつかんだ勝利です


 それだけ多くの声が集まった。市民の声が動く気もないものを動かしたのです。今後、自分の手柄だと言う者が何人も登場するでしょうが、間違いなく市民の力が市を動かしたのです。皆さん、ありがとうございました。


 昨日の私の質問内容です

1.東日本大震災に関連して
 (1)放射能汚染問題について
   ①現在の調査方法及び範囲について
   ②教育委員会が所管する問題について
    (校庭の表土除去・学校給食・プール使用)
   ③観光施設等として利用している公園の問題について
   ④一般家庭の汚染状況について
   ⑤汚染土壌及び落ち葉等の処理の仕方について
   ⑥農畜産物等の対策について(安全性の確認)
   ⑦被ばく等による健康診断等について(母乳・内部被曝)
 (2)災害復旧について
   ①災害復旧の進捗状況について
   ②被災者への支援及び補償等について
 (3)災害時の対応について
   ①各自治会等の連絡体制等について
   ②高齢者等の安否確認等について
 



 この中で、一歩前進したものが他にもありました。放射能に汚染された落ち葉等の処理方法ですが、今まで通りに可燃ごみとして出していいそうです。これは、クリーンセンターの焼却装置が最新鋭のものであるため、放射能汚染された落ち葉でも焼却が可能だということがわかったからだそうです。しかし、土の処分方法は決まりません。今後も要望を続けたいと思います。

 さて、質問項目の1-②では、学校給食問題についても質問しました。これについては、まったく前進していません。福島県の主たる産業は農業であり、白河市議の約7割が農家及び農家を支持母体とする議員です。合併後、白河地域選出議員も農家の親類などを訪ねて回っていると聞きます。
 市は、「風評被害」「国が認めた基準をクリアしている」という考え。農業が主たる産業の福島県、農家が支持母体の議員が殆どの白河市。重い現実があります。そんな中、現在たくさんの子どもたちが白河市から避難しているそうです。県や市がこの状況では、今後避難は増えるでしょう。

 皆さん、学校給食についてどのようなご意見をお持ちですか?福島県産野菜と牛乳の利用について意見をお聞かせ下さい。この厳しい現状を変えるのは、皆さんの声しかありません。

 ある市民の意見です。「年齢的にはリスクのない中年でも被害を受けていない地域の野菜と牛乳が食べたい。サイゼリアは白河産の野菜の利用を中止した。それは一般消費者が店に来なくなるからだろう。外食チェーンが利用を中止しているのに、学校給食では中止しないとは、理解できない。これでは避難を考える保護者が増えるばかりだろう」


 農家の方々も被害者です。補償を求める必要があります。また、土壌改良を行う必要もあります。それらの費用も請求するのは当然です。

 「風評被害」と「実害」

 私は、実害であると考えていますが、議会では笑われています。しかし、この放射線数値で「被害はない」と言い続けることは、世界から笑われることになると思います。このままで観光客は来ますか?数カ月すれば忘れてしまうことですか?あきれるばかりです。


 この他の質問事項については、後日報告したいと思います。また、コメントいただいた中で、ガイガーカウンターでの測定を希望する方がいました。私が事務局を務めるNPO法人白河花里倶楽部ブログのコメントかメールに連絡をください。白河市内の小さなお子さんのいる家庭を優先し、無料測定したいと考えていますが、簡易測定器であることをご理解ください。これは、現在有料で商売として測定を行う業者が問題となっていることを憂慮し、決定したものです。今後は、各家庭に一台の放射線測定器配布を求めていきます。


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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-06-11 12:32:56
何の根拠も存在しないところから発生するのが風評被害と認識しています。
基準値を下回ったからといって、出荷制限を解除してもそこには現実に放射性物質が存在するのです。
それを風評被害にしてしまうのにはちょっと違和感を感じます。
子どもの給食は汚染されないものを食べさせたいですね。
食材の調達が難しいのでしょうか。
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また一歩前進に万歳! (pi-mama)
2011-06-12 07:31:57
20ミリシーベルトから、1ミリへ。

屋外プール使用なし。

1ミリ以上の学校のみから、全市内小中学校表土除去決定へ。

少しずつ改善され、根気のいる交渉を続けてよかったです。電話や手紙の効果がこれほどあったとは、本当にがんばってよかった。顔の見えない皆さんと一緒に喜びあっていることを感じます。

市長への手紙の返信は「教育長名」でしたが、市役所のかたとその後も何度かやりとりしました。(納得できない部分がありましたので)
ガラスバッチの配布はないのですか?と、お聞きしたところ、財政的に厳しいとのことでした。これはテレビなどに出る方々が胸につけている積算線量計で、子どもたちにぜひ配ってほしいものです。
今日付けの新聞には0歳~5歳の内部被ばくの調査を始めるとの見出しがおどりました。

避難させられない理由があるならこのようなガラスバッチを配布しておけば、内部被ばくの調査の一助になったはずです。

そして、学校給食の問題。
現在我が家は牛乳を飲ませておりません。酪王や県庁にも確認しましたが、NDは限りなく検出できない値、との回答です。また、測定は酪王ではなく、県が行っているそうです。
検出されないのは「去年の草を食べさせ、放牧をせず、輸入の飼料を与えている」からだそうです。徹底した管理のもとで飼育しているといいます。でも、今後、牧草の管理を続けなければ、輸入の飼料を与え続けなくてはいけません。放牧しないことも、牛にストレスを与えかねません。
牧草に限らず、農家のことを考えたら、すべての表土の除去という、気が遠くなるような作業が必要になるでしょう。その後の処分方法など、国との交渉は免れません。県知事は「最終処分場」にNOと言っています。
でも、この国のどこに福島の土を受け入れる自治体があるというのでしょう。ありえません。汚染された作物をせっせと作り続けるのではなく、少しでも安心して食べられる作物作りのために、表土の除去を行い、その処分方法を国と連携して探すのが自治体の仕事だと思います。

長野県の市長さんは(チェルノブイリでの経験があり内部被ばくを懸念されている)学校給食を徹底的に汚染された食材を使わない決定をしているそうですね。すばらしいです。


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Unknown (Unknown)
2011-06-12 17:31:27
早朝NHKのラジオ番組を聴いていると、唱歌が度々流れてきます。
先日「牧場の朝」が流れていました。
何か複雑な気持ちで聴いていました。
この名曲は岩瀬牧場が舞台。そこが放射能で汚染されている。
牧歌的な雰囲気は完全に台無し。悲しい気持ちになりました。
「汽車」も同じ。原発の最前線、広野町が舞台。
叙情豊かな唱歌は虚しく響きます。
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情報感謝です! (fortunan)
2011-06-12 18:08:18
白河に妹家族が住んでいるので気になっていました.
小児(特に女の子)に対する影響は気になりますよね.
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活動に感謝です。 (ローズ)
2011-06-14 00:35:00
白河市在住です。毎日大竹さんのブログをチェックするのが日課になっています。市民のために活動して下さり感謝しています。ありがとうございます。我が家には2人の小さな子供がいます。学校給食の件や水道水の件、学校の表土の除去のお願いなど何度も市役所に電話をしてきました。給食の食材に関しては何人もたらい回しにされ、最後には国が定めた基準を下回った食材しか使わないので安心してくださいと言われる始末で全く話になりませんでした。放射能測定器の貸し出しのお願いもしましたが15台しかないので出来ません。今後も貸し出しの予定はありませんと言われ知人から借りて測定しました。室内の平均は0.5マイクロシーベルト外の平均は1マイクロシーベルトでした。雨樋の下などは8マイクロシーベルトぐらいで警告音が鳴ります。私の住んでいる地区は放射線量が高いので子供は外で遊ぶ事が出来ずストレスがたまる一方ですし、私たち親は子供の将来を考えて不安が増すばかりです。
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