多趣味な無趣味

私の周りで起こっている事その時思った事それに趣味としている事

60’製 アラジン シルバークイーン・・・火を灯せ!!

2020年11月18日 08時25分52秒 | 石油ストーブのお話
ササッと分解清掃完了後・・・
裏の駐車場にダンボールの敷物をして灯油を注入~
暫く、眺める・・・
ん~・・・どこからも漏れは無い様だ・・・
コレはいける!!

事務所に持って来ていよいよバルブを開放~
・・・と・・・同時に・・・
トクトクトクトクトクトクボコン・・・・
トクトクボコン・・・
トクボコン・・・
燃焼系統に灯油が流れていく音がする・・
この個体は一体何年ぶりに使われるんだろう?

ということでバルブを開放してから芯に灯油が染み込むまで
暫し時間がかかるので同封された物でも眺めましょう~
マズは当時の梱包用ダンボール・・・
描かれている絵がなんともモダン

何だろう?
型式とか?
スペックとか?
寸法とか?
っぽい!?

こっちは、あのアラジンのシンボルマークが有る・・・
60年代の印字なんてもっと滲んだようなイメージだったが
印刷技術は既にこれ程のレベルだった。

そして、当時の取説と製品カタログ!!
素晴らしい!!
ず~っと眺めていられる!!
しかも、和訳してあるので島国根性日本人の私にも読める~!!
・・・が!・・・

コノモデルの女性・・・何だか怖い!!

シルバークイーンも載っていた。
写真ではなくイラストってところが良い!!
当時の価格¥28000ナリ・・・
昭和35年(1960年)の日本の平均大卒初任給が¥13080らしいので
かなりの高級品だった!!

部品構成図が書かれた取説・・・ん~・・・
コレも、いつまでも眺めていられる!
イイね!!
・・・ん!・・・
そろそろ芯に灯油が染み渡った頃かな?

それでは、緊張の瞬間!!
そして、あの・・・感動を・・・再燃焼する時が!!・・・来た~~~~!!!!
点火~~~~~!!!

チムニーをセット~!!
ボワッボワッボワッ・・・・ジジジジジジ・・・・
ボワッ・・・・ジジジジジジジ~・・・
チンチンチン・・・

・・・・チリチリチリチリ・・・・

・・・・トクトクトクトクトク・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・静寂の空間に漂う微かな音色と・・・
・・・・・・・・・アンティークアラジンからのみ漂う鉄燃燻香り・・・・・

あぁ~~~記憶の中のあの頃の思い出が走馬灯〜〜しあわせ~~~~~~~~

60’製 アラジン シルバークイーン・・・あの感動をもう一度

2020年11月13日 19時02分52秒 | 石油ストーブのお話
暖房器具なんて部屋が暖められりゃソレで良いんだょ・・・
なぁ~んて考えだと・・・つまらない・・・
あの頃のように、大好きなシルバークイーンで暖まりたい!!

ということで・・・激戦(でもなかった)の結果勝利の落札~!!
「あぁ~こんなモンに大金使って~バカじゃない!?」と
家族一同から非難の声が聞こえそうなので落札金額は言わないでおこう~
・・・と!・・・
言っても実は、今回出品された個体には一つウイークポイントがありました。
説明文に「ダイヤルが回らないのでジャンク品扱い」と書かれていた。
・・・ので・・・
当初、思っていたほどの人数で競らずに落札できた。
最終段階まで競る様だったら12万くらいまで入札する覚悟は有った。
コレは、一か八かの大博打だったが、過去に所有していたモデルだし
オーバーホールして使えるようにする自信は有った。
出品者の方との取引連絡には
「くれぐれも搬送中の破損が無い様、梱包を宜しく」的な文を送った。

出品者から
「丁寧に、梱包したので大丈夫です。群馬方面の便も丁寧に運んでくれるので」的な
事が書かれていたが到着するまで胃が痛くなる思いだった。・・・品が!!
届いた~~~~~!!!・・・・
「あぁ~壊れていたらどうしよう?あのガラス瓶が割れていたら~~~???」
なぁ~んて考えながらの梱包開封~~~!!!
丁寧にカッターナイフでプチプチをむきます。

ウヲォォォォ~~~~
初めて見る、オリジナルのダンボール・・・
そして、アンティーク特有の・・・この・・・香り~・・・ん~最高~!??

????えっ!!???・・・・・・・オイオイ・・・オリジナルダンボールだょ・・・
コレだけだって価値が有るんだょ・・・なぁ~んでソコにテープ貼っちゃうの!!???

コラァ~~~~60年もの間大事に保管されて現存しているダンボールだぞぉ~~~~!!!!
そこに現代のテープをそのまま貼り付けるとは~~~~!!!!
ど~~ゆ~~~料簡だぁ~~~~!!!!!!!

出品者と落札者の価値観の違いに怒りを覚えたが・・・
ここは全集中で深呼吸して平常心を取り戻し・・・

そぉ~~~っと剥がしてみようと思ったが・・・やめた!!
コレ以上、傷んでしまっては元も子もない!!
貼られてしまったものは仕方がない・・・
コレもまぁここまで歩んだ歴史の1ページということで・・・
気を取り直して、現物を拝見しよう~!!

ん~~~~~~・・・マニアにしてみると当時貼られた注意書きにすら感動する!!(英文読めないが)
多分、書いてある内容は「アラジン指定の灯油を使ってね」的な事だと思う・・・

ハイ!!・・・本体の御出座し~~~~!!
懐かしい~~~~!!・・・そして驚くほど状態が宜しい~~~~!!

例の、ガラス製灯油瓶もこの状態!!
印刷されている文字も鮮明に残っている!!(英文読めないが)
そして、瓶の底には紙製のシリアルナンバーまで貼られたまんまだった!!
よほど、使われずに眠っていたのだろう!?

瓶のキャップの造りも素晴らしい!!
綺麗なハンダ漬け!!

チムニー内の芯も当時のまんま!!
炭になった様子もなく状態が良い!!

チムニーの網もこの年代物になると大体潰れているか朽ちている・・・
コレも状態が宜しい~!!

タンクの飾り蓋も良好~!!
60年も前に、アルミを一体形成でこれ程の形にできた!!

そして、ジャンク品扱いで出品された回らないダイヤル・・・
届くまでイメージトレーニングして何処まで分解清掃して使える様になるか?
なぁ~んて楽しみにしていたが・・・
プライヤーでちょっと力を入れて回したら・・・
あっけなく開放できた!!・・・ん~・・・

チョット残念だったが・・・大いに喜べた!!
あとは、燃料系統の漏れがないかのテストをして・・・
燃焼試験だぁ~~~~ん~~~~楽しみ~~~~!!

60’製 アラジン シルバークイーン・・・ずっと後悔してた。

2020年11月12日 16時37分08秒 | 石油ストーブのお話
11月です。
すっかり晩秋です。
山は雪が降ったとニュースで言ってました。
心も体も・・・寒い・・・

ということで・・・
アラジン シルバークイーン No8002 という石油ストーブのお話し・・・
実は、私・・・年代物の石油ストーブコレクターです。
もうコレクター歴は15年以上になります。
以前は、コレと同機種を含め20台くらい所有しておりました。
そんな中で、最も印象的だったのがコレ・・・
コレだけは一生所有していたかったが、15年の間に何度となく金欠病にかかり・・・
確か10万で売ってしまった。・・・
あぁ~もう二度とあのシルバークイーン No8002なんて所有できないんだろうなぁ~

そんな、アラジン シルバークイーン No8002 とは・・・
1960年代に作られたグレイトブリティン(イギリス)製・・・
私的なイメージからするとアレほど保守的な国が・・・
今から60年も前に作ったとは思えないこの奇抜なスタイル・・・
正面から見ると巨大な反射鏡にチムニー(燃焼筒)があるダケ!!
シンプルでカッコイイ!!
1970年代になって日本のメーカーがこのスタイルを模して
現代の安全基準に沿った同名の機種が有るが
本家オリジナルなのはコレ・・・

そして、後ろ姿も超~カッコいい!!
まるで宇宙を漂う人工衛星の様なイデタチ!!
背後に備えた2本のタンクはナント!

ガラス製~!!(大丈夫か?)

更に、石油ストーブとしての構造がオモシロい!!
今の石油ストーブにはない投下式という燃焼方式・・・

操作はいたって簡単・・・
赤いバルブを回して弁を開放して・・・で!・・・約7分待つ・・・
芯がケロシン(灯油)で湿った頃に点火・・・で!・・・消火するにはバルブを閉めて・・・
約7分待つ・・・ん~・・・コレは時間的に余裕がある時でないと使えない!!
しかも安全装置的なモノなど一切ないので・・・まさにデンジャラス!!

そんなアラジン シルバークイーン No8002型・・・
コレほど時間的に面倒な石油ストーブだが・・・
コレほど使ってみて趣の有る石油ストーブは有りませんでした。
ん~・・・最高の逸品!!・・・が!
久しぶりに、いつものオクに出品された!!
グッドコンディションな品など圧倒的個体数の無い・・・
まさに超~絶滅危惧種が!!
出品されているではないか~~~~~!!

しかも。当時の取説と当時の梱包用ダンボールまで~~~~!!
現存していること自体奇跡!!
あぁ~~~~欲しい~~~~欲しい欲しい欲しい欲しい~~~~~~!!
でも、コレだけのモノなら最終落札価格なんて軽く10万越えだろうなぁ~~~~~!!
あの時、手放してずっと後悔してた。
もう一度・・・あの感動を・・・リベンジしたい!!


77’製 アラジン シルバークィーン 登場!!・・・その3

2019年02月01日 15時39分28秒 | 石油ストーブのお話
♪壁際に~寝返り~打って~背中で~聴いている~♪
1977年にリリースされた沢田研二さんの「勝手にしやがれ」・・・
白い3ピースを着て歌いながら帽子を投げるパフォーマンス・・・
当時、10歳だった私・・・ジュリーになり切って体育帽子を投げて・・・
先生に怒られたものです。・・・

ということで・・・1977年製アラジンシルバークイーンJ3000001型のお話しです。
燃料給油も無事完了し・・・
本機はいよいよ燃焼スタートです。・・・

ウイックハンドルを右回転!・・・

点火スイッチを押すと・・・

点火プラグがニョッキリと・・・同時に通電されて先端の熱線が熱せられて・・・
灯油を含んだ芯に・・・タッチ!・・・メラメラメラ~~~~~
「ジュボッジュボッジュボッ」(燃焼し始めた音)
「トクトクトクトクジュジュ~」(灯油がタンクから本体に流れる音)
「ボワッボワッボワッジュジュジュジュ~~~~~」

「ジュリィ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」(コレも懐かしい)
スミマセン・・・話が横道にそれました。・・・

ということで・・・しばし炎が芯全体に行き渡ると・・・
巨大な反射鏡に映るチムニー(燃焼筒)が・・・カッコいい!!

そしてなにより・・・暖かい~!!

天板には、鍋も置けます。・・・煮炊きをしたり・・・乾燥する部屋を潤す為の加湿も出来ます!
ん~イイね!!・・・
ということで・・・
1977年製アラジンシルバークイーンJ3000001型のお話しでした。

そういえば、あの・・・歌の途中で客席に投げられた白い帽子・・・
毎回、新調していたのかと思ったら・・・
http://www.youtube.com/watch?v=wexD3ZYBWlk
こんな映像を見つけました。(勝手に張り付けスミマセン)
何とも、良いお人柄の・・・ジュリー・・・でした!

77’製 アラジン シルバークィーン 登場!!・・・その2

2019年01月23日 17時38分46秒 | 石油ストーブのお話
70年代のスーパーアイドル、キャンディーズです。
1973年にデビューし1977年に、あの名台詞「私たち、普通の女の子に戻りたい!」と言って突然解散してしまいました。
そのキャンディーズ・・・活動期間は4年7カ月(ブレークしてからは3年2カ月)しかなく、
売り上げでもヒットシングル数は7曲で、1位になった曲は意外にもたった1曲のみだそうです。

あのはちきれんばかりの健康的な太ももをあらわにして歌っていた姿は・・・
当時、10歳だった私には眩しかったのを思い出します。・・・



ということで石油ストーブのお話し・・・
キャンディズが解散したその年1977年に誕生した・・・アラジン シルバークイーン J300001型です。
その1話でもお話しした通り・・・デック家庭機器株式会社製となったシルバークイーン・・・
J3000001型が初号機です。
その後、2型・3型へと進化して行きました。


・・・で・・・
初期型と、その後リリースされた中期の2型・後期の3型との決定的な違い!!・・・
燃料タンクです。・・・
初号機のタンクには給油時に「そろそろ満タンかな?」の
確認用ののぞき窓が無いのです!

ちなみにコレは2・3型で付いた覗窓・・・
・・・で・・・その代わりにあるのが給油口の中にある
アイスの棒のようなもの・・・

では、当時をしのんで古式ゆかしき例のヤツで給油を・・・

「ジュコンジュコンジュコンジュコン」・・・耳を澄まして・・・

「ジュコンシュコンシュコンシュコン」・・・そろそろかな?・・・

「ジャバ~~~~~~~~~~~~ァ~~~~」・・・あぁ~~~!!・・・やってしまった!!
やはり、棒が出てくるタイミングを見るのは非常に困難です。

ということで・・・現代では電池式のポンプ・・・しかも満タンになると自動で止まるスグレモノ!
コレを使いましょう!・・・ん!?・・・たしか1977年当時にはまだ世に出回っていなかったハズ!?
今、思うと・・・この自動停止機能付き電動ポンプは・・・まさに・・・
こんなJ3000001型の為に有る!・・・と・・・

デザインは特別なことのためではなく、
日常の暮らしを豊かにすることが基本・・・ですょね・・・先生!