人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第127回『蝸牛角上の争い』(荘子)

2024年02月26日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第127回

『蝸牛角上の争い』(荘子)
(かぎゅうかくじょうのあらそい)


むかし、魏という国の恵王という王様が斉という国を攻撃したとき

ある賢者が願い出て、こう語りかけたそうです。

「王は かたつむりというものをご存じでしょうか?」

「知っておる」

「そのかたつむりの左の角には触氏という者の国があり、

右の角には蛮氏という者の国があって、

絶えず領土争いを繰り返しておりました。

あるときなどは、激戦で双方に数万の死者を出すに及んで、

ようやく兵を引いたと聞いております。

この地上の争いも、みなこのたぐいではないでしょうか?」


ある意味では、昔から今もこの状況は変わっていないとすると、

人間の本性はなかなか変わらないものですね。。。

その状況を少しでも、変えていく小さな偉大な一歩は

まずは自分が、平和な一日を過ごし、

平和を祈ることからはじまるかもしれませんね。


参考資料
『中国古典一日一言』 守屋洋著 PHP文庫

 

 

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