人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第178回 『和光同塵』(老子)

2025年02月18日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第178回

『和光同塵(わこうどうじん)』(老子)


老子の「無源第四」の中に出てくる言葉になります。

「其の光を和(やわ)らげ、其の塵(ちり)に同ず」

 

老子は、私たちが日頃「良いもの」とされている高い能力や優れた才能、

社会的な地位などが、必ずしも人生の幸せには直結しないと説いています。

むしろ、それらが時として競争心や争いの種となり、

心穏やかに過ごす妨げになることもあるよ、語りかけてくれているのです。


確かに、私たち誰もが持っている『認められたい』『褒められたい』という願望、

これ自体は自然な感情ですが、この思いが強くなりすぎると、

かえって心を乱す原因となってしまいます。

老子は、そんな人間の本質を深く理解した上で、

穏やかに諭してくれているように感じます。

なんだか、心に染み入りますね。。。

 

光を和らげ、塵のように目立たない存在となる。

しかしそれは決して自己否定ではなく、むしろ内なる豊かさと

静かな喜びを育む生き方なのかもしれません。

日々の暮らしの中で、控えめに、でも確かな満足感を持って生きていく。

そんな穏やかな生き方を、私も心掛けていきたいと思います。


参考文献
『老子道徳経講義』田口佳史著 致知出版社

 

 


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