松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆人のつながりで自治の再構築(松本市)

2017-02-10 | 1.研究活動
 地方自治の原点は、人と人のつながりある。そこから励ましあい、支えあいが生まれてくる。逆に言うと、人と人のつながりから地方自治を再構築していくべきである。そのようなまちづくりを進めている自治体を2つ訪ねることができた。

一つは、長野県松本市である。旧知のOさんたちの決心なお誘いで、訪ねることができた。

 松本市といえば健康寿命延伸都市である。「介護には無縁で、健康で自立した多くの皆さんがいきいきと生活しているまち」、「赤ちゃんからお年寄りまでが健康で自立して、明るく元気に過ごせるまち」を築くことを市政の最重要政策としている。

 基本構想2020を見ると、  
 ①人の健康  生活習慣病予防対策の推進、市民歩こう運動の推進、自殺予防専用相談「いのちのきずな松本」の充実、受動喫煙防止対策など
 ②生活の健康 平和教育の充実、人権学習の推進、介護支援事業の推進、あるぷキッズ支援事業など
 ③地域の健康 各種講座等の開催による市民活動の支援・促進、ふれあい健康教室の推進など
 ④環境の健康 環境教育の推進、小中学校環境教育支援事業など
 ⑤経済の健康 家族団らん手づくり料理を楽しむ日事業、食育・地産地消推進事業など
 ⑥教育・文化の健康 各種健康スポーツ教室・大会の開催、文化芸術活動の推進など
 健康はすべての施策につながっていることがよくわかる。

 ここからわかるのは、健康は、まず本人の自律・自助があり、同時に、共助、つまり、地域なさまざま場ところでの、励ましあい、支えあいが大事であるということである。私は、これを協働というキーワードで論じているが、今回は、この協働を巡って、松本市役所の人たちとたくさんの意見交換ができたのが、何よりだった。いろいろな方にお会いしたが、政策部長のYさんとは、社会教育の終焉の話ができた。最近、この話をできる人は少ないが、知的で楽しい時を過ごすことができた。

 松本市は、何度も来ているが、ここ10年ほどはごぶさたである。特に真冬の松本は初めてだと思う(スキーは長野県であるが、いつも東信のダボスである)。
 久しぶりに松本のまちを歩いたが、ますます文化の薫り高いまちになってきたようだ。同じ長野でも、新幹線が通る長野市とは、街づくりのコンセプトが違っている。
 お昼は、おきな亭によって見た。朝早く家を出たので、おなかがすいていて、思わず暴れてしまった。誘われるままに、オムライス、ハヤシ、チキンカツがセットの一番人気を食べてしまった(連れ合いにラインしたら、若者でもないのにと飽きられてしまった)。

 久しぶりに松本市に出かけるきっかけをつくっていただいた、Oさんはじめ、松本市の方々には、感謝申し上げたい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ★政策法務研修(藤沢市) | トップ | ☆結の島でまちづくりの基本を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事