松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

★政策法務研修(所沢市)

2015-09-16 | 2.講演会・研修会

 はじめて所沢で研修を担当した。

 法務は政策実現のためのツールである。とりわけ条例は、有効性が高い。しかし、どのように条例ををつくっていくのかについては、法律や条例には記述がなく、いわば空白地帯である。それを埋めていくのが政策法務研修である。私は、26年間の横浜市時代に、4回の条例づくりを担当した。その体験を記述するような研修をやっている。

 よく誤解を受けるが、法制担当は条例はつくれない。条例をつくれるのは原課だけである。なぜならば、条例づくりは、調査・調整・仕組みづくりで、3,4がなくて条文づくりだからである。法制担当は、仕組みづくりにための厳しい交渉をやってはくれない。この調整、仕組みづくりがないものは、いくら立派な文章を書いても、単なる作文である。やや厳しく言えば、そうした条例?をつくっても、張子の虎で、時間の無題、お金の無駄というのが、私の実体験である。

 今回は、所沢市の主任級ということで、若手の職員が対象だったので、自治体職員としての矜持というか、心がけるべき部分についても話をした。自治体の仕事は伝承による部分が大きいが、現実には、その伝承の部分が弱いと考えたからである。私の話は、昔に話なので、参考にならないところもあるかもしれないが、趣旨を感じ取ってくれればいいと思う。

 受講者は、明るく、人懐っこく、いい感じだった。あちこちで研修をやっていると、職員の雰囲気の違いに気が付くが、これは人事政策や職場の雰囲気を反映しているのだと思う。

 所沢からは、みなとみらい線の元町中華街までの直行で行くことができる。快速急行でも1時間以上かかるが、乗り換えなしなので、楽ちんである。途中、東京メトロを通過するようであるが、日吉で目が覚め、もうひと寝入りしたら横浜で、危うく乗り過ごすところだった。2日目は、池袋から定番の湘南新宿ラインで帰ったが、これも早い。埼玉の人は、横浜にずいぶんと来やすくなったようだ。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ◇別荘に行く(山中湖) | トップ | ▽もとゼミ生・HPの表紙を飾... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2.講演会・研修会」カテゴリの最新記事