松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆相模原市指定都市10年・できたこと、できなかったこと⑤おまけ

2020-07-20 | 南区区民会議終わる
 区民会議の記事がどれだけあるのかちょっと、見てみた。100件近くはあるようだ。

 見直して見ると、もう2回目から、ワークショップをやっている。(2010.9.13)
 
 第2回目の会議があった。テーマは、「相模原市南区の伸ばすところ、克服するところ」。要するに南区のよいところ(セールスポイント)と悪いところ(課題)をワークショップ方式で抽出しようということである。区民会議がワークショップ形式で行われることはあまりないと思うが、大事なのは形式ではないだろう。
 会議のスタート時にワークショップでやろうと考えたのは、次の理由からである。
 ①人の意見を聴きあい、人とまじめに議論することが、区民の会議の基本であること。
 従来の行政の説明を聞き、質問をする会議も否定するわけではないが、これでは相変わらず、行政主体、行政依存である。地域主権、市民の主体性と、言葉でいってみても、実践できなれば、単なるお題目である。市民が主体になるには、ほかの市民の意見を聴くとともに、自分として体系的な意見をいうことである。批判をするのはたやすいが、そんな会議では、だれも、まともに知恵を出す気にならないだろう。実際、まじめに議論する会議になったと思う。
 ②委員みんなが参加する。
 従来のやり方をやっていると、会議中発言できるのは、一度か二度である。20名も委員がいると、一度も発言できずに帰る委員さんが出てしまう。これはもったいない話である。見込まれて委員になった人が、その力を出せなければ、宝の持ち腐れである。ただでさえ、難しい時代である。さまざまな主体の持てる力を引き出し、それをパワーに変えて、住みよい町を作り上げることが大事である。知恵を持っている人に、大いに知恵を出してもらおうと考えたためである。最後に、各班から発表してもらったが、実に皆さん上手。「ほら、やはり、力を持っている」とあらためて、確認できたと思う。
 ワークショップは、どの班も盛り上がっていた。なによりも、メンバー間の親密さが急速に増したのは、何よりである。  

 3回目は、全員発言を達成した。(2101.10.19)

 にぎやかな区民会議となった。目標とした全員発言は達成。その分、2時間半の休みなしとなった。途中、自らでの判断でのトイレ休憩、用事で帰るもありである(これは私が座長になると一般的)。
 意見はたくさん出て、また意見が分かれるところもあったが、それもよし。予定調和でやることが、もはや意味を失っている。対立する意見を出し合って、収斂することができればよいのである。実際には、民主主義を標榜する人が、その収斂ができないことも多いという皮肉もあるが、このメンバーならば、大丈夫だろう。大いに議論し、大胆にまとめていく、そんな運営をしたいと思う。
 心配だったのは、終了時間。この日は、その足で福井までいかなければいけないからである。米原発のしらしぎにはたくさん乗ったが、ずいぶんと遅い時間まであったような気がする。

 創世記の意気込みとやり始めるとやってしまう私らしさが、出ている記事になっている。事務局もよくやったと思う。指定都市ができて、新しい区を作ろうという思いだったのだろう。

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