松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★大学の地元で「1人の100歩よりも100人の1歩」を語る(相模大野)

2015-11-30 | 2.講演会・研修会

 大学の地元、相模原市大野南地区社会福祉協議会の講演会で話をした。

 これは地区社協が地域の住民向けに行った講演会である。テーマは「高齢者を地域で支えていくためのまちづくり~1人の100歩より100人の1歩~」、大牟田市の認知症ネットワークをメインに話をした。区役所3階の講堂いっぱいの参加者だった。

 大野南地区は大学の所在地でもあり、見知ったメンバーも何人かいるので、気楽に、大いに力を込めて話をした。今回は、改めて、相模原の町はどいう町なのから話を始めた。最初に、参加者にいつから住んでいるのか手をあげてもらったが、小学校から住んでいるという人はわずかで、結婚や就職を機に相模原に住み始めたという人が圧倒的に多かった。

 こういう町は、急速に高齢化する。現在は、全国平均よりも遅いペースで高齢化が進んでいるが、急速に高齢化がやってきて、高い高齢化率になる。同時に、相模原は、30代の結婚・子育て世代が、逃げる町であるという側面も紹介した。こうしたまちで、私たちは、高齢化問題を考えていかなければならない。

 福祉が専門ではない私は、この講演のために、大牟田市の取り組みを始め、ずいぶんと調査し、勉強もした。なかなかこういう機会がないと新たなテーマの勉強はできないので、いい機会だった。改めて分かったのは、住民の小さな思いを形にすることの重要性である。

 これは概念で言えば協働であるが、住民自身が、まちの問題を自分のこととして理解すること、そして、それを後押しする行政の役割の重要性である。お互いに無理をせず、少しずつ、気楽に、楽しみながら、まちの問題に関わっていくことが大事だろう。そうはいっても、さまざまな事情から、活動に参加できないという人もいるだろう。その場合、励ましだっていいのである。「ありがとう」「助かるわ」でも、協働である。

 受講者から、「元気が出た」と言われたのが、何よりもうれしかった。

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