戸田市の自治基本条例推進委員会があった。
なかなか日程が合わず、休みがちであるが、今回は、日程調整がうまくいき、参加することができた。しばらくぶりに出て感じたことを書いておこう。
1.自治基本条例推進員会は何をするのか。1年に1度か2度開いて、進捗状況の報告をする会議であるという自治体も多いだろう。事務局の説明が中心で、それでともかく、市民のお墨付きを得たということにするタイプである。言うまでもなく、まったくとは言わないが、ほとんど意味が乏しく、こんな推進委員会を作っても、屋上屋を架すようなものである。本来は、その名の通り、自治を推進するための議論、取り組みが必要である。戸田市の委員会は、後者の立場に立っている。
2.では、自治を推進する取り組みとは何かである。この推進委員会が、個別テーマを解決するために、活動するわけではない。個別テーマは、それぞれの所管があり、そこが行うべきだからである。推進委員会は、個別課題のベースにあたる部分をやることになる。
では、ベースとは何か。そもそも自治基本条例は、町のみんなが当事者となって、町の課題を考え、できる範囲で、それぞれが取り組む社会を目指すものである。そう考えると、当事者になっていないのはだれか、なぜ当事者になれないのか、それを乗り越えるための仕組みや制度を視野に入れて、考え、行動することになる。迷ったら、この原点に戻って、考えるといいだろう。
今回は、少々、もどかしい思いがしたのが、正直なところである。遠慮がちな議論が目立つので、心がけ、ちょっとした工夫で、闊達な議論ができるように、工夫したらいいだろう。