松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆熟議の市長選挙㊳準備委員の公共性(三浦半島)

2017-08-16 | 1.研究活動

 公開政策討論会の場所が、白井さんのブログに出ていて、いよいよ始まるのだと思っていたら、場所が知られたら、マスコミなどが来て、委員さんの名前がわかってしまうので、場所の変更をしようという展開になった。私は、委員名は公表されて、ただ、審議過程が非公開なのだとばかり思っていたので、委員さん名まで非公開というのは、少し驚いた。

 本来、準備委員会は公開でやるべきだと思うし、委員名まで非公開にする点を批判するのは簡単だけれども、今回、非公開で行こうと判断したのは、さまざまな事情があってのことだろう。準備委員は、いわば公職のようなもので、褒められこそすれ、いやな目に合うものではないはずであるが、世の中、そう簡単ではなく、一筋縄ではいかないということなのだろうか。

 今回の準備委員さんは、議員さんと同じようなものである。議員さんは、その地域から出て、地域の代表のような選ばれ方をするが、いったん選ばれたら、全体の立場で、考え、行動することになる。準備委員さんも同じで、立候補予定者の推薦を受けて出てはいるが、いったん選ばれたら、有権者全体のために、どうすれば公平・公正で、誰でも適切に判断できる公開政策討論会になるのか、その運営方法を考えることになる。

 しかも、今回やろうとしている公開政策討論会は、全国、どこでもできなかったものを、新城市で全国に先駆けてやろうというものである。その分、苦労も多いだろうが、その社会的意義も極めて高い。ときには、いやなこともあるかもしれないが、新しい時代を切り開き、住みやすいまちをつくるため、新城の新たな文化とルールをつくるために、重要な役割に担っているのだという自負を胸に、大いに奮闘してもらいたいと思う。市民も、その労を多とし、準備委員さんが、存分に知恵を出せるように、応援してほしいと思う。

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2017年08月16日 公開政策討論会の準備会の会場を変更します

 会場を杉山公民館としましたが、準備会メンバー名を公表しないと、穂積氏と了解してきましたが、場所を公開すれば、当然メンバーが特定されてしまいます。今後、公開・非公開が検討されるかもしれませんが、現時点では、非公開でお願いしてきましたので、場所を変更することにしました。そのやり取りです。

【8月16日午前8時20分返信(穂積氏から白井へ)】
白井倫啓様

今朝になって昨日(8月15日付)の貴ブログを拝見して、少しびっくりしました。8月22日の準備協議について、日時と場所を記載されています。貴兄はこの協議について非公開を求められていて、私は異存はありつつ同意してきたところです。

日時・場所を公表したということは、協議非公開の方針を変えたということでしょうか。これまでのさまざまな事例からすると、このような場合、部外の方や報道関係の方などが、「聞かせてほしい」と言って会場に来られることがあり、会議はのっけからその対応で時間とエネルギーをとられることがあります。

最初から公開方針であれば何のことはなく、傍聴規定などを設けておけばよいだけですが、非公開としたものの場合は、お引き取り願うか、その場でルール設定を迫られるかになります。

この点どのようにお考えか、確認させてください。非公開を貫くならば、事前協議が始まることのアナウンスにとどめ、日時場所などは特定する必要はありません。日時場所を公表した段階でそれはもう非公開とはいえなくなります。

次のいずれかの対応を求めます。

①貴ブログ欄から 日時・場所の記述を削除する(遅いとはいえ)。
②場所を変更する。
③貴ブログにて、あらためてこの協議は非公開なので当事者 以外は入室できない旨記載する。
④非公開方針を撤回して公開に転換する(もっとも山本氏側の意向が確認されていないので、現段階では困難)。

ご回答ください。

穂積 亮次

【8月16日午後2時3分返信(白井から穂積氏へ)】
穂積 亮次様

 連絡ありがとうございます。ご指摘の件ですが、準備会のメンバー名は公表しないと考えていましたが、会場を公表すればメンバーが特定できることにつながります。十分な配慮が欠けていました。会場を変更しましょう。後日、お知らせします。

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こちらは、公共性をめぐる穂積さんと白井さんのやり取り。今回は紹介だけとしたい。

2017年08月16日 「公共」ということ 白井さんのコメント

昨日のブログ記述に対して白井氏より以下の反論がありました。
全文紹介します。
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穂積亮次様
山本たくや後援会(CC)御中

 再度確認します。あなたのブログで「たとえば資金力や組織力に勝った陣営であれば、そのための専属スタッフを張り付けておくことだってできます。そして時間・空間無制限の議論の応酬になれば、そのような時間の使い方ができる側が一方的優位に立つことは容易に想像できます。

 これはどういうことかというと、そのために使う時間に対して一定の共通ルールを定めておかなければ、一方が他方の時間を奪い取り、一方が他方の行動を妨害できることを意味するということです。私的空間ではこれが容易に起こりえます。ある種の「ストーカー型」、「クレーマー型」の言論であっても存在の権利を主張できます」

 何回も強調してきましたが、お互いが真摯に市民と向き合うことを前提にすれば、あなたの心配は杞憂だと考えています。市民が納得できる政策の提案があり、それを実行できるリーダーを選択できれば、市民には最良の選択です。そのために、どれだけの資金力があろうと組織力があろうと関係ありません。問題なのは、資金力、組織力を利用した票集めです。極端に言えば、政策無しの動員選挙になってしまうことが、市民自治を阻害してしまうことです。ネット外の方が、その影響は大きくなるでしょう。

 なぜ、ネット上での公開討論会を、無制限な討論に結びつけるかが理解できません。政策討論が重要であり、組織・資金力が優位な予定候補者が絶対的に有利と結びつきません。政策は、予定候補者を含めた支援者で豊かになるものであり、組織力・資金力があるから素晴らしい政策に結びつくとは限りません。予定候補者の思いです。ネット上だから、組織力・資金力を逆にカバーできることもあるのです。

 なぜ、あなたは他の二人をそれだけ信用できないのでしょうか?あなたの言われる方法を取ろうとすると実現に結びつくのでしょうか?市民のためのネット上の公開討論会になるのでしょうか?あれもだめこれもだめの制限ばかりで、結局予定候補者の本音の議論が隠されてしまわないでしょうか?

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 昨日の私の論旨を白井さんはこのように受け取った、ということですので、現段階ではこれ以上の言及は控えておきます。

 公共空間を成立させ、それを維持し、正常に機能させることに負うべき責任を問題にしたわけですが、回路がかみ合っていません。

 白井さんが立候補表明と同時に私(ならびに山本氏)に公開質問状を発し、それに対して私の方から公開政策討論会開催に向けた逆提案を行い、以来、山本氏側への対応方針、ネット討論の是非、準備協議時点からの会議公開問題などなどをめぐって意見交換をしてきましたが、底流に流れているのは、いつもこのような公共性をめぐるポリシーの問題でした。

 そしてこれからもきっとそうなるのでしょう。


 

 

 

 

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