松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆バトンタッチができる条例(古賀市)

2015-05-25 | 1.研究活動

 福岡県古賀市で自治基本条例を話す機会があった。昨年度から、自治基本条例の検討が始まっており、今回、飛び入りで参加させてもらった。

 30分ほどの時間をもらって、話をしたが、終わって質疑のなかで、私の話がよく分かったという声と同時に、よく分からなかったという声もあった。たしかに、本来ならば、1時間半位の時間をかけて、一つひとつ話すところを、はしょりながら話をしたので、やや唐突なところもあったのかもしれない。

 自治基本条例は、まちを次世代にバトンタッチするための条例である。

 一人ひとりが安心して暮らせる社会をつくり、それを次に世代に引き継いでいくのが、今を生きる世代の役割でもある。

 だから、自治を支える地域コミュニティ、NPO、行政、議会といった仕組みが課題がないか。あるいは、現在、現役で頑張っている世代が退場しても、活動が後退しないで、次の世代にスムーズにバトンタッチできるか。これを検証し、もし、不安があればそれを補強するのが自治基本条例である

 そこで、多くの人に集まってもらい、あるいは多くの人の意見を聞き、「今、頑張っている世代が退場した後も、安心して、今の活動が続いていくのか」を確かめることになる。それが市民PIである。

 「自分たちが辞めた後だって、大丈夫」というのならば、自治基本条例はいらないことになる。不安があるというのなら、次世代に続くための仕組みをつくることになる。それが自治基本条例で検討する内容となる。

 自治基本条例は、市民の活動を縛るものという誤解があるようであるが、それは逆で、この条例は、市民を励ますためのものである。市民の活動の妨げになるようなものならば、つくる必要はない。市民の活動を後押しするようなものをつくればよい。それが条例である。

 福岡県古賀市は、博多から門司に向かって、快速で約20分くらいの町である。福岡のベットタウンとして、今でも人口が伸びているとのことである。全国の中でも、恵まれた町だといえる。

 古賀市の名物のひとつが、鶏ということで、会が終わった夜の10時から宴会になった。今、古賀市が推しているのが「鶏すき」で、つまり鶏肉のすきやきである。牛肉のくどさとは違うさっぱり感で、食が進む。この日は、市役所の真ん前にある鶏家というお店で食べたが、お店ごと、割り下の味を工夫をしているのだろう。今度、来るときは、ほかの店も覗いてみよう(おいしそうな鶏すきガイドブックをゲットした)。

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