松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆全体像を出すタイミング(多摩市)

2020-09-11 | はじめての条例づくり
 多摩市で若者総合条例づくりを手伝っている。

 この日の打ち合わせの論点の一つが、条例の全体像を審議会へ出すタイミングである。

 行政は、審議会にかける前に、それなりの到達点を予想している。それがなければ、第1回で何をやり、第2回では何をやるのか、筋道が分からない。

 かといって、行政の案を押し付けたら、専門家や市民が入って議論する意味がない。準備と押しきせの間合いは難しい。したがって、正解はない。

 今回は、「典型的な例」として、条例の体系を第1回で示すことにした。教育や福祉の専門家がメンバーなので、条例といっても、どこから手を付けてよいか分からないだろうからである。ある程度の全体像が見えれば、安心して内容の議論に入ることができると考えたからである。

 注意すべきは、これはあくまでの仮の案であって、これに縛られてはいけないということである。だから、その程度の書き方にして、あとから、いくらでも増減ができるように運営しなければいけない。

 ちなみに、条例の全体像は、一定のパターンがある。
 前文
 第1条 目的
 第2条 定義(基本となる用語)
 第3条 基本理念
 第4条 関係者の役割・責務
 第5条 推進計画(基本方針及び計画の策定)
 以下は、条例の応じて、情報共有、普及・啓発、財政的支援等と続くことになる。
 
 これを見れば、まあこんな感じなのかと安心できると思う。

 この日は、打ち合わせの前に多摩市長さんとお会いした。
 この条例にかける市長さんの思いとひととなりが分かったので、それを活かせるようにがんばろう。
 
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