松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇政策法務・紀淡海峡(和歌山市・加太)

2011-07-21 | 5.同行二人
(2011.6.8~9)
 和歌山市の若手職員向けの政策法務研修を手伝った。研修所は、和歌山城の隣にあった。Kさんがわざわざ出迎えてくれた。
 法務研修というと、法制執務を学ぶ場合があるが、これはポイントがずれている。大事なのは、条例の本体のほうで、これがきちんとできれば、それをルールにのっとった法文に書くのは簡単である。条例本体で学ぶべきことはたくさんあるが、1日の研修なので(今回はこれを2回)、条例立案の立案のチェックポイント表のうち、法律の範囲内と立法事実の積み上げを行った。1日目は、咳が出てゴホゴホの研修となったが、2日目は養生して立ち直り、ほぼ予定通りの内容となった。
 ポイントは、大法廷判決の○をねらえであるが、今回は学習効果があり、正直堂のおじさんは、ほとんど出演しなくてよかった。ミ二スカート条例や早寝早起き条例などの話も及んだが、ほとんど受けず、少しへこんだ。
 立法事実では、市民参加条例を取り上げた。実は、和歌山市の研修では、宿題(フォロー研修)があり、7月に、各自が条例文をつくってくることになる。そこで、全職員に共通性がある市民参加条例を取り上げることにした。実際の写真をみて、そして、体験・経験から、ポストイットで立法事実を積み上げた。他都市の条例をインタ-ネットでみて、いいところを貼り付けるという条例づくりをしてはいけないと、何度も言っているので、立法事実がふんだんに詰まった条例文になってくるだろう。和歌山でも、あいかわらず、保母さんは、模造紙づくりがうまい。
 
 今回の和歌山へは、連れ合いと一緒に行った。泊まった宿は、和歌山市から30分くらいの加太。紀淡海峡沿いの休暇村に泊まった。休暇村に、ほとんど泊まることはないが、いずれも国立公園内にあり、ここの休暇村も、森と海に囲まれた静かな宿である。通勤はやや時間がかかるが、大きなお風呂と畳の部屋で元気が出る。ゴホゴホと出ていた咳が止まったのは、休暇村のおかげだろう。次は、7月。

(2011.7.21)
 あっという間に1カ月がたった。前回のフォロー研修である。市民参加条例をつくってくるのが宿題である。概括すると次のようにまとめることができる。
 ①まず、全員がきちんとやってきたこと。だいぶ苦労した人もあったようであるが、その分、勉強になったろう。
 ②もちろん、条例の出来はさまざまであるが、前回の学習の成果を活かし、立法事実をきちんと積み上げた条例が目立った。
 ③グループのなかで、できのよいものを出してもらった。いずれも甲乙つけがたく、その旨が発表でなされた。他者にも配慮したいい発表が目立った。
 ④ベストオブべストをシール投票で選んでもらった。勢いで、その人に優勝商品を出すことになった。私の『政策条例のつくりかた』である。自分的には、いい本であるが(誰も同じものは書けないだろう)、きっと売れていないと思う。私も、不良在庫を抱えている。それをプレゼントすることにした。午後の投票では、2名が同数ということになったのが、ここは勇気を振り絞って、両者を優勝とした。
 いずれにしても、宿題方式という研修方法は、勉強になると思う。私も、進め方が勉強になった。いい研修になったと思う。来年も頼まれたら引き受けることにしよう。
 お昼は、Kさんに紹介いただいた、魚料理屋さんへ行った。安くておいしかった。
 今回、和歌山へは関空経由で行った。行きは台風の影響で、羽田の滑走路が混んだ。飛行機が出発して、滑走路で、一時間近く、並んだようだ(ひと寝入りして、目を覚ましたら、地上なので、関空についたのかと思った)。
 帰りは、関空で、寝屋川市のSさんたちと待ち合わせた。寝屋川といえば、坂田、荒木にかしまし娘が有名であるが、今回は、お姉さんのSさんのほうである。もう次長になったという。懐かしさで、のこのこ出かけたら、委員会の座長を頼まれた。断るつもりで行ったが、結局、引き受けることになった。やはり寝屋川といえば、かしまし娘である。
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