松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治基本条例キックオフ(逗子市)

2016-06-25 | 2.講演会・研修会

 逗子市で、自治基本条例の検討が始まった。テキストには、自治基本条例の起源として、逗子市の取り組みから語られることがある。池子弾薬庫とそこの森の保全をめぐる運動が端緒になったものであるが、その逗子市で、いよいよ自治基本条例を始める意義は、大きいと思う。

 この日は、最初に私の「自治基本条例とは何か」から始まって、ワークショップ、市長と語る会という構成となった。最初の私の話が45分というのは、ちょうどよかったと思う。

 最近では、長い話を受身的に聞いて、それで終わりというパターンは、もうはやらなくなった。講演の後、参加者が相互に感じた事、あるいは考えていることを語る機会がとられるようになった。とても良いことだと思う。

 逗子市の平井市長さんは、率直な人なので、この日のコメントも面白かった。議員定数の話になったとき、市長にとっては、議員が少ないほうが楽であるなどは、率直で面白い。こうした自由闊達な会議になる予兆を感じることができた。

 話しながら、あるいは意見交換の場で、共感を得られたことがいくつかあった。その1つは、新城市の市民、議会、行政が一同に会する市民まちづくり集会である。もう一つは、市長の宣誓も共感者が多かった。アメリカ大統領のように宣誓するものである。こうした新たな仕組みを定め、自治の文化とするのが自治基本条例である。

 三浦半島から逗子へは、金沢八景で京急逗子線に乗り換えていく。逗子線は、六浦を過ぎると空気が大きく変わるといつも思う。全国的にやや停滞気味の自治基本条例に逗子市の取り組みが、新たな風を入れることになることを期待したい。

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