松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆「どうする事業継承」のまとめ(1)

2024-03-15 | 事業継承
・相模原市サポセンのフォーラムから
 今年の2月に行った相模原市のサポセンでは、団体継続を取り上げた。社会状況の変化や団体会員の高齢化により、活動団体の継続が問題になっているからである。とりわけ、団体の世代継承が最近の課題で、そのフォームが、あちこちで小さなブームになって行われている。
 
 私なりの答えを持っているが、実際に活動している人たちの考え方や意見を聞くよい機会なので、参加させてもらった。
 
 そんなことで、私の基調講演は、問題提起とワークショップを踏まえた私なりの答えという2分割することとし、ワークの時間を多くとって、参加者自ら考えてもらった。
 
・参加者の意見のまとめ
 その模造紙のまとめをサポセンに期待したが、「松下センセイ、よしなにまとめてください」となげられてしまった。
 
 そこで、模造紙を手掛かりに、整理を試みてみた。こういう地道な作業は、久しぶりで、なかなか息が続かず、15枚くらいの模造紙であるが。とびとびと1週間くらいかかってしまった。息が続かないからである。
 
 たしかに、サポセンがさじを投げたのは、よくわかる。そもそも事業継承といっても、あまり考えられていないところに、意見を出せと言っても、その意見は分散してしまう。
 
 反省点も含めて簡単にまとめると、
 事業継続と事業継承の区別が分かりにくかったようだ。両者は、密接に関係している一方、両者は違う部分もある。
 
 ①事業継続は今の事業をどう続けるかであり、多くの団体が抱えている悩みでもある。
 他方、事業継承は、次の世代に活動をどのようにつなげるか、どのように代替わりをするかである。両者は違う。
 
 ②他方、事業のバトンタッチには、行っている事業の安定的な継続が前提になる。事業の継続がうまくいって、初めて、その事業のバトンタッチの話が出てくる。その意味では、両者は密接な関係がある。
 
 次に、こうしたフォーラムをやるときは、事業継続と事業継承を切り分け、あるいは相互関係を明確にしたうえで、議論を進めたらよいだろう。

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