朝霞市で協働と自治基本条例を考えた。
「市民が主役のまちづくり推進講座」のスタートを担当することになった。サブタイトルは、「協働から自治基本条例へ」とした。内容は、自治を取り巻く状況から出発し、協働の理念、そしてその仕組みとしての自治基本条例に話を展開した。
参加者は、年配者で30名程度。ここで私は小さな失敗をした。年配者なので、できるだけ平明に、基本的なところを話そうと思ったのである。ところが、様子が今一つ変なのである。もちろん、うなづく人もいるが、わかってるよといった風情の人もいるからである。
それが分かったのが、質問に移ってからである。今回も、1時間くらい話して、たっぷり質問時間をとった。その質問が、レベルが高く、いい質問が連発されたのである。
例えば、私は一緒にやらない協働という概念を出している。特に行政の直接的な助力がなしに、市民が行っている公共的な活動があるが、それを励ますことも協働と考えるものである。これについて、「これは市民活動ともいえるが、協働と市民活動とはどう違うのか」という質問である。全国で協働の話をし、いろいろと質問を受けるが、初めての質問である。
私の回答は、市民活動のうち、公共性・公益性が高い活動を行うのが協働活動で、それゆえ、市民活動をしている人達が、自分たちの活動が、みんなのためになっている活動であると認識し、自信を持ち、行政も、より一層、公共性・公益性が高まるように後押しするように努めることが協働になるというものである。
つまり、今回、参加した人たちは、人数は少なかったけれども、たくさん勉強して来た人たちだったということである。
講演の際のレベル合わせは、本当に難しくて、難しすぎても、易しすぎてもいけなくて、程よいところが大事であるが、それがなかなか難しいということである。今度は、このメンバーとは机を囲んでやりたくなった。
朝霞市は、東京都心まであっという間なので、まだまだ人口が伸びている。横浜からも直通電車が出ていて、ずっと座っていける。行きと帰りでだいぶ原稿が進んだ。