松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆『VITAMIN・BOOK 横浜産希望のビタミン』をいただいた

2019-05-11 | 1.研究活動

 横浜市の昔の仲間から、『VITAMIN・BOOK 横浜産希望のビタミン』という本がさっき届いた。一人ひとりが活き活きと暮らし、住みやすいまちを創るためヒント、元気になる素になる本である。

 発行元は、ヨコハマ・パトナの会という。パトナは、パートナーだろうか。このメンバーだと、そんな単純ではないかもしれない。

 2012年4月に設立した会で、規約を見ると、「市民活動の活性化に資することを目的」として、市民活動に関する調査・研究、パートナーシップで進めるまちづくりに関する研修、講習会等の実施、事例集等市民活動関連冊子等の発行、他の市民活動団体との交流等が活動内容になっている。この『VITAMIN・BOOK 横浜産希望のビタミン』は、その一環として書かれたものである。

 メンバーを見ると、横浜市役所のOBの人たちを中心に、現役でも、もう50代後半なのではないか。私も一緒に仕事をした人も多い。

 この本を送ってくれたのが小沢朗君で、一緒の職場にはなったことはないが、いろんな場面で話をし、相談に乗ってもらった。年は、私より若干、若いと思うが、市民協働では先輩である。

 メンバーの出自は、都市計画の人たちが多いが(小沢さんは、都市計画・都市デザイン室長だったと思う。私は隣の都市計画・企画調査課だった)、横浜の都市計画では、すでに1990年代の初頭から市民協働を実践していた。

 協働の言われについて、テキストには、アメリカのヴィンセント・オストロム先生のコプロダクションを日本語に訳して、協働になった書かれているが通説になっているが、本当?というのが正直なところである。それもあるかもしれないが、本当のルーツは、都市計画の人たちが、1980年代のアメリカのまちづくりを勉強して、それが自治体の協働につながったというのが、私の体験である。

 したがって、協働の英語訳は、コプロダクションではなく、パートナーシップである。

 あらためてメンバーを見ると、本当に、一騎当千の人たちばかりで、しかも偉くなった人たちである。鈴木隆さんは、同じ時期に係長になったが、あれよあれよと出世して、副市長(2期?)やった。偉くなっても、若い時の熱い思いを持続し、地道な研鑽を積み、立場ではなくて、自らの思いとして、研究会に参加し、本を上梓するというのは、とてもいいことで、それだけで、人を元気にさせる。

 本の全体は、これから読むが、小沢君が、いくつかの事例にちりばめられている元気の素を整理、まとめている。その通りで、これが協働ということでもある。

 1.お互いさま
 2.幸せのために
 3.課題を悲観せず現実をとらえてオープンにする
 4.個人が集まって皆のこと
 5.無理せず楽しんで活動する
 6.時間をかけて
 7.声をかけて仲間を増やす
 8.話し合って合意をつくる
 9.地域独自の文化、価値を生む
 10.独自を育みつつ外部の支援を取り入れ、連携する

 パトナ会のメンバーの人たちに負けないように頑張ろうという気になった。確かにビタミンの素である。

 本については、直接、パトナの会へ(注文フォームあります)

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