神奈川県職員を対象とする政策形成研修である。
場所は、昨日に続き、本郷台の研修センターで、ただし会場は1階のホールだった。普通の観客席スタイルで、参加者は140人以上という大人数で、どんなふうに研修を進めるのか、担当のIさんと、知恵を絞った。
場所や人数から見ると、本来は、一方的な講義形式を想定しているのだろう。ただ、朝の9時から4時半まで、ただ話を聞いているのもしんどいし、話している方もしんどい。そこで、ときどきグループワークを取り入れることにした。
問題は、階段状教室で椅子が固定している中で、どのようにワークショップをやるかである。そこで、新城市のまちづくり市民集会方式を採用した。三軒両隣方式で、横に並んだ3人で、話をしてもらう方式である。政策の重要度テストをやってみたが、あちこちで議論が盛り上がっていた。やはり、ワークを入れたものは理解度が進み、より説得力を持ったように思う。
受講生から見ると、講義を聞くつもりで来たのに、知らない人と一緒に話したり、発表したりすることになり、最初は戸惑ったのではないか。舞台から降りて動き回るへんな講師と思ったのだろう。途中、インタビュー方式などもやってみたが、白熱教室方式でやっても、面白い講義になるように思った。
私は、政令指定都市の横浜市にいたので、神奈川県の職員と一緒に仕事をしたのは、都市計画の時1回だけである。都市計画決定の相談をしたが、実に緻密な仕事ぶりで、県職員は、頭が良いのだと実感したものだった。他方、県から見ると横浜市の職員は、おおざっぱで、そのくせ、へんに推進力があると思ったのではないか。
今回の参加者を見て、県の仕事には、実に多様な職場があることが、あらためてよく分かった。県職員といえば、県庁の建物の中にいるものだとばかり思っていたが、現場が随分と多い。県の仕事と参加や協働は、縁が遠いものと思っていたが、これではそうではないだろう。地方自治体として県がその役割を果たすには、参加や協働は不可欠で、参加の実践的な研修を大いにやるべきだろう(これは今井邦人さんの専門だろう)。
神奈川県は試験が難しく、わがゼミ生はなかなか手が出ない。いつか合格する日が来るのだろうか。
たくさんの経験談(自己紹介?)楽しく聞かせていただきました。
マロンちゃんにもよろしくお伝えください。
今度は、協働の研修があったら、参加してください。経験談の追加です。
マロン君には、その旨、伝えました。