松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

★政策形成研修(神奈川県)

2014-09-02 | 2.講演会・研修会

 神奈川県職員を対象とする政策形成研修である。

 場所は、昨日に続き、本郷台の研修センターで、ただし会場は1階のホールだった。普通の観客席スタイルで、参加者は140人以上という大人数で、どんなふうに研修を進めるのか、担当のIさんと、知恵を絞った。

 場所や人数から見ると、本来は、一方的な講義形式を想定しているのだろう。ただ、朝の9時から4時半まで、ただ話を聞いているのもしんどいし、話している方もしんどい。そこで、ときどきグループワークを取り入れることにした。

 問題は、階段状教室で椅子が固定している中で、どのようにワークショップをやるかである。そこで、新城市のまちづくり市民集会方式を採用した。三軒両隣方式で、横に並んだ3人で、話をしてもらう方式である。政策の重要度テストをやってみたが、あちこちで議論が盛り上がっていた。やはり、ワークを入れたものは理解度が進み、より説得力を持ったように思う。

 受講生から見ると、講義を聞くつもりで来たのに、知らない人と一緒に話したり、発表したりすることになり、最初は戸惑ったのではないか。舞台から降りて動き回るへんな講師と思ったのだろう。途中、インタビュー方式などもやってみたが、白熱教室方式でやっても、面白い講義になるように思った。

 私は、政令指定都市の横浜市にいたので、神奈川県の職員と一緒に仕事をしたのは、都市計画の時1回だけである。都市計画決定の相談をしたが、実に緻密な仕事ぶりで、県職員は、頭が良いのだと実感したものだった。他方、県から見ると横浜市の職員は、おおざっぱで、そのくせ、へんに推進力があると思ったのではないか。

 今回の参加者を見て、県の仕事には、実に多様な職場があることが、あらためてよく分かった。県職員といえば、県庁の建物の中にいるものだとばかり思っていたが、現場が随分と多い。県の仕事と参加や協働は、縁が遠いものと思っていたが、これではそうではないだろう。地方自治体として県がその役割を果たすには、参加や協働は不可欠で、参加の実践的な研修を大いにやるべきだろう(これは今井邦人さんの専門だろう)。

 神奈川県は試験が難しく、わがゼミ生はなかなか手が出ない。いつか合格する日が来るのだろうか。

  

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆本日の研究会から-小さなカ... | トップ | ☆言論の府としての地方議会・... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
研修感想 (かつ)
2014-09-03 12:35:31
研修受けさせていただきました。
たくさんの経験談(自己紹介?)楽しく聞かせていただきました。
マロンちゃんにもよろしくお伝えください。
返信する
ごくろうさまでした (マロン教授)
2014-09-03 16:57:36
呑気な研修で失礼しました。
今度は、協働の研修があったら、参加してください。経験談の追加です。
マロン君には、その旨、伝えました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2.講演会・研修会」カテゴリの最新記事