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区民会議で検討してきた『若者参加ルールブック』(仮)が完成した。
今日では、まちづくりへの若者参画は、大きな流れになったが、相模原市南区の区民会議では、約5年ほど前から、若者のまちづくり参加に取り組んできた。区民会議という常設でない組織が、いわば市民サイドから、若者参画を提言し、それを具体化・実践するルールブックまで作り上げたという点は、高く評価してよいと思う。
つくり方も正攻法で行った。まず、地域の課題は何かから検討を行った。相模原市南区は、7つの地区に分かれているが、それぞれのまちづくり会議において、地域が抱えている問題を抽出してもらった。そこから出てきたのが、若者のまちづくり参画である。どこの地区も抱える共通課題であった。
次に、これを政策化することとした。課題があるということを指摘するだけでは、何も解決しない。若者のまちづくり参画を進めようと言葉でいうだけでは、少しも進まない。それで行政を責めても、解決の道筋は開けない。人任せではなく、自分たちの問題として、解決方策を示していくことにした。この段階では、若者参加のルールブックをつくろうというのは、まだまだおぼろげであったと思う。
若者のまちづくり参加は課題であることは分かったが、何が問題なのか、どこに解決の糸口があるのかを考えることとした。まず先進事例や文献調査を行って、解決のヒントを探ることにした。今では新城市などの先進事例があるが、当時はほとんどなく、自分たちで、糸口を探す作業となった。
区民会議の強みは、足下に現場があることである。そこで、若者たちが地域のお祭りや行事に参加することを通して、若者のまちづくり参加の課題や解決のヒントを探ることにした。毎年、学生たちが地域に出かけ、そこで気が付いたことをまとめていった。これを3年間やったことになる。
並行して、こうした若者と若者を受け入れた地域の人たちとが話し合うワークショップを行った。うまくいった要因、うまくいかなかった要因等を煮詰めていく中で、若者のまちづくり参加を進めていくためのヒントが浮かび上がってきた。これも3回くらいやったのだろう。
それを記述していくと、ある種のルールのようなものが浮かび上がってくる。これをもとに考え、あるいはこのルールに基づいて実践することを通して、若者参画のルールの内容を固めていった。
若者と受け入れ地域といった当事者だけでなく、広く、若者や一般区民の意見を聴く会も並行して行った。相模原市南区区民会議の開発したものの一つに、無作為抽出による市民参加方式と楽しく話をするワークショップがあるが、こうしたノウハウを使って、ルールの内容を別の観点からも詰めていった。
最後に、名前を決める時も、みんなで知恵を絞った。若者参加ルールブックは、あまりに硬すぎるので、もっと親しめるネーミングにしようということになったからである。では何とつけるのか。名前がふさわしくないということは誰でもできるが、ふさわしい名前を付けるのは、いきなりハードルが高くなる。そこで、得意のワークショップをやって、ほかの意見も聞きながら、絞っていった。そこで、決まったのが『まちづくりのトリセツ』である。取扱説明書であるとともに、いつでも取り出して使えるという意味を込めている。
このトリセツが、こうしたプロセスで来たというのは、奥付を見るとよくわかる。行政だけでなく、区民会議のメンバー、地域の人たち、学生などが、それぞれが自分の得意分野・強みを生かして作り上げていったことが表れている。協働というのは、それぞれが自分の強みを存分に発揮することであるがこれがまさに協働である。このように『まちづくりのトリセツ』は、まちづくりの王道を通って作り上げてきた。私とすると、いい仕事ができたと、小さな声で自負している。
『まちづくりのトリセツ』の問い合わせ等は、相模原市南区区政課までお願いします。
今日では、まちづくりへの若者参画は、大きな流れになったが、相模原市南区の区民会議では、約5年ほど前から、若者のまちづくり参加に取り組んできた。区民会議という常設でない組織が、いわば市民サイドから、若者参画を提言し、それを具体化・実践するルールブックまで作り上げたという点は、高く評価してよいと思う。
つくり方も正攻法で行った。まず、地域の課題は何かから検討を行った。相模原市南区は、7つの地区に分かれているが、それぞれのまちづくり会議において、地域が抱えている問題を抽出してもらった。そこから出てきたのが、若者のまちづくり参画である。どこの地区も抱える共通課題であった。
次に、これを政策化することとした。課題があるということを指摘するだけでは、何も解決しない。若者のまちづくり参画を進めようと言葉でいうだけでは、少しも進まない。それで行政を責めても、解決の道筋は開けない。人任せではなく、自分たちの問題として、解決方策を示していくことにした。この段階では、若者参加のルールブックをつくろうというのは、まだまだおぼろげであったと思う。
若者のまちづくり参加は課題であることは分かったが、何が問題なのか、どこに解決の糸口があるのかを考えることとした。まず先進事例や文献調査を行って、解決のヒントを探ることにした。今では新城市などの先進事例があるが、当時はほとんどなく、自分たちで、糸口を探す作業となった。
区民会議の強みは、足下に現場があることである。そこで、若者たちが地域のお祭りや行事に参加することを通して、若者のまちづくり参加の課題や解決のヒントを探ることにした。毎年、学生たちが地域に出かけ、そこで気が付いたことをまとめていった。これを3年間やったことになる。
並行して、こうした若者と若者を受け入れた地域の人たちとが話し合うワークショップを行った。うまくいった要因、うまくいかなかった要因等を煮詰めていく中で、若者のまちづくり参加を進めていくためのヒントが浮かび上がってきた。これも3回くらいやったのだろう。
それを記述していくと、ある種のルールのようなものが浮かび上がってくる。これをもとに考え、あるいはこのルールに基づいて実践することを通して、若者参画のルールの内容を固めていった。
若者と受け入れ地域といった当事者だけでなく、広く、若者や一般区民の意見を聴く会も並行して行った。相模原市南区区民会議の開発したものの一つに、無作為抽出による市民参加方式と楽しく話をするワークショップがあるが、こうしたノウハウを使って、ルールの内容を別の観点からも詰めていった。
最後に、名前を決める時も、みんなで知恵を絞った。若者参加ルールブックは、あまりに硬すぎるので、もっと親しめるネーミングにしようということになったからである。では何とつけるのか。名前がふさわしくないということは誰でもできるが、ふさわしい名前を付けるのは、いきなりハードルが高くなる。そこで、得意のワークショップをやって、ほかの意見も聞きながら、絞っていった。そこで、決まったのが『まちづくりのトリセツ』である。取扱説明書であるとともに、いつでも取り出して使えるという意味を込めている。
このトリセツが、こうしたプロセスで来たというのは、奥付を見るとよくわかる。行政だけでなく、区民会議のメンバー、地域の人たち、学生などが、それぞれが自分の得意分野・強みを生かして作り上げていったことが表れている。協働というのは、それぞれが自分の強みを存分に発揮することであるがこれがまさに協働である。このように『まちづくりのトリセツ』は、まちづくりの王道を通って作り上げてきた。私とすると、いい仕事ができたと、小さな声で自負している。
『まちづくりのトリセツ』の問い合わせ等は、相模原市南区区政課までお願いします。
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