松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆陳情・要望と政策提案の違い(相模大野)

2016-08-27 | 1.研究活動

 区民会議の4期目が始まった。

 会長に選出されたので、区民会議の意義をお話ししたが、南区の区民会議は、個々のまちづくり会議ではカバーしきれない、いわば地域横断的テーマを取り上げ、さらにその政策提案を行う組織として動いている。市民発の政策提案である。

 私たちは政策提案を行うが、これは陳情・要望とは違う。これでやってくださいと行政に申し込むのは陳情・要望である。これに対して、市民の政策提案は、自分たちで考えたアイディアを、ただアイディアを出すだけでなく、市民の立場で、あるいは市民ならではのやり方で実践・実証し、案をつくっていくものである。

 区民会議では、2期目、3期目は、若者のまちづくり参加をテーマとし、若者参加ルールなどの政策提案をした。そこに至るまで、何度も会議を開いて議論し、実際に若者に地域に出てもらって体験し、その体験を踏まえて地域の人たちや若者たちと議論し、さらには私たち以外の一般の区民の人たちとも議論して、若者政策の提案を決めていった。政策提案の王道を行ったと自負している。

 ここで注意すべきは、唯我独尊にはならないことである。一生懸命やればやるほど、他の立場や意見が耳に入らなくなる。自分だけが正しいと思いがちである。別の立場に立てば、異なる意見があるのが、当たり前である。そして、それぞれに一理があるので、それぞれの良いところを取り入れ、さらにブラッシュアップしくという気持ちを常に持ちながら進めることが大事である。

 提案をするだけなく、提案内容のフォローも大事である。とりわけ、若者のまちづくり参加では、まちづくりに参加する若者の交通費の問題が大きな課題となっており、これを区役所と連携しながら、道筋をつけていこうと考えている。

 いずれにしても、新しいスタートになり、その緊張感は心地よい。


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