遅い夏休み、福島へ出かけた。東京から1時間半の近さである。
夏休みになると、研修や講演の依頼が多く、なかなか二人で出かけることができない。これでは夫婦とは言えないという暗黙のアピールが言語化されないうちにと考えて、今年は、福島市の民家園と土湯温泉に行くことにした。
民家園は、福島市のスポーツ公園の一角にある。江戸末期から明治初期の福島地方の民家が集められていて、なかなか見ごたえがあった。江戸時代の農民住宅でも、時代ごとの変化があって、少しづつ快適性が向上していることがよく分かった。それだけ農民の生産力が向上し、経済力が豊かになっていったということなのだろう。それに伴って、生産をせず、収奪だけの武士階級が君臨する封建制度は、その基盤から崩れていき、明治維新がやってくるのは必然だということなのだろう。
土湯温泉は、一番奥の山水荘にとまった。いい旅館だった。温泉の湧出量は半端ではなく、さすが福島である。今回は、天気もちょうどよいので、裏磐梯の五色沼にいった。この旅で、連れ合いは、よく食べ、よく歩いた。数年前の不調が嘘のように、すっかり元気になり、一時よりは、7~8キロは太ったのではないか。その分、本人の名誉のために、写真はのせられなくなった(連れ合いは、私のブログを一度も見たことがないので、見たら削除命令が出るだろう)。