神奈川県職員を対象とする研修会があった。今回で3回目である。
日程はまる1日、会場は250人以上を収容する階段教室である。当日の参加者も200人以上、ここで政策形成を考えることになる。私の研修は参加型であるが、どのように行うか。
ここで行っているのは、新城市市民まちづくり会議方式である。会場の隣り合った同士2、3人がグループを組み、課題を一緒に考えることになる。
今回は、最初は、宣誓書をテーマとした。初めて出会った人たちがグループを組むので、アイスブレーキングのつもりで始めたが、地方分権や人口減少・少子高齢化に話が及ぶので、話の幅が広がり、ほぼ午前中一杯かかった。
どんな精細な政策論を学んでも、政策を企画する公務員が、自治の現状を踏まえ、何をすべきなのかが、しっかりした考えを持っていないと、結局、ふらふらした政策論になってしまう。あるべき公務員像から考えるのは、よいことなのだろう。
神奈川県の職員は、まじめで熱心である。冗談を言っても、口の中でくすっと笑うという感じで、聞いてみると、笑っていいのか、迷ったということである。おそらく、ほかの先生と毛色があまりに違うので、対応に戸惑っているのだろうか。
それを解きほぐして、会場全体が、自由で、いいアイディアを出せる雰囲気をつくるのが、市民協働の実践者としての私の技量であるが、まだまだ修行が足りないのだろう。次は、頑張ろう。
時間がなくて、質問を受けることができなったが、質問がある人は、遠慮なく、メールをください。「松下啓一 相模女子大学 メール」で調べると、大学のメールが出てきます。遠慮なく。