松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★横浜市夜間講座終わる(横浜市)

2013-05-30 | 2.講演会・研修会
 全4回の横浜市夜間講座が終わった。地方自治法がテーマである。
 
 私は、他の大学で非常勤講師をやっていない。基本的には、声がかからない=人気がないためだと思うが、それでも、ぽつぽつ依頼を受けることがあっても、申し訳ないが、いつもお断りしている。

 それは、半年間、毎週、毎週、講義というのがしんどいからである。サガジョの授業で精一杯で、とてもやる余力がないという理由からである。同じ、授業をすればよいのではという意見もあるが、ところが、学生は同じではなく、学生に合わせた授業をするためには、同じというわけに行かないからである。学生に構わず…という意見もあるだろうが、とてもその勇気はなく、学生たちが少しは頷くような授業をしようと、能力以上の奮闘をするために、結局、相当な負担になるためである。

 連続講義は、こうしたトラウマのためにお断りしているが、横浜市の夜間講座は、4回ということで、なんとかお引き受けをしている。その4回目がともかく終わったので、ほっとしている。

 最後に質問コーナーがあった。帰りの電車で、質問の意味を取り違えて、答えてしまったことに気がついたので、ここで私の意見を出しておこう。
 
 質問の前提であるが、授業の最後に、私が先進的な政策を行うコツを紹介した。それは、テーマが、少数の市民の関心からみんなの関心に「熟成」した時に、間髪を入れず、政策として打ち出すというものである。

 おそらく、これを受けての質問だったのだろう。要するに、そのタイミングをどのように判断するのかということである。
 その回答は簡単で、職場の上司や市長を説得できた時が、そのタイミングであるというものである。役所というのはよくできていて、何層ものチェックが入る。それが公共性を担保しているが、その層を打ち破ったときがタイミングである。

 もちろん、その前提には、本人のセンス・問題意識、弱者や他者への思い、自治全体の展望など、本人の自治力が問われることは言うまでもない。

 質問者の人は、こうしたことを聞きたかったのだと思う。
 この日も雨になった。
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