松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★協働の成功理由を語る(相模原市中央区)

2019-04-15 | 2.講演会・研修会

 平成30年度の相模原市中央地区「地域活性化事業交付金」の報告会があり、後半で、「協働のつくり方」講演会があった。協働の成功理由を考えた。地域の人達を中心に20名ほどの参加者だった。

 逗子市で一緒に仕事をしたコーディネーターの東浩司さんが、私の協働論について書いてくれている。そこには、自分では気がついていなかったことであるが、私には「協働の豊富な成功体験がある」と書いてあった。人から言われて、そうなのかと思った次第である。

 たしかに、もちろん、初期の頃には、多少の失敗もあるが、それを軌道修正したり、あるときには、大いに頑張ったりで、その後は、協働で苦労した経験がない。対立していて、ごちゃごちゃになっているところに、頼まれて、協働の関係づくりをするという役割も何度かあったが、結局、うまく前に進み始める。

 今日まで継続している相模原市南区、新城市、焼津市、最近では、白岡市、島田市、かつては流山市など、それぞれのところで、試行錯誤しながら、協働の成功体験を重ねてきた。そして、気がつくと、豊富な協働体験を持ったということなのだろう。

 この日は、相模原市南区の若者参画を例に、一緒にやる協働の成功理由、コツを話すことにした。1時間10分ほどの短い時間なので、前半は協働の本質、後半は南区の事例とした。

 協働の成功要因は、いくつか上がられるが、まずWIN・WINである。協働は、誰かの一人勝ちでは、続かない。若者にとってのWINのひとつは、自分のバージョンアップである。これまでなかった新たな自分の開発である。マチプロのメンバーと話をしても、高校生時代は、おとなしく、存在感がなかったという学生がいる。おそらく、大学に入ったのを機に、新たな自分づくりに挑戦しようと考えたのだと思う。

 この日は、マチプロの4年生のももちゃんとおおさかも、参加してくれた。「来ない?」と声をかけたら、速攻、「行きます」という返事で、一緒に行くことになった。会場の中央公民館まで、二人の会話を聞きながら、歩いていったが、若者らしい悩みと、その中に未来があって、羨ましい。

 最後の方に、二人に話してもらったが、その後、質問時間をとったら、質問の大半は、二人に対してで、地域の人達にとって、若者参画は、大きな課題で、実際に若者がいきいき参加していることに、新鮮な驚きを感じたのだと思う。ともかく、平均年齢60歳位の会議に、20歳くらいの学生が参加すること自体が、新鮮なのかもしれない。

 二人は、今年度で卒業なので、機会があれば、どんどん、あちこちに連れて行ってあげよう。帰りの矢部の駅まで、「来て良かった」という気分で帰れたのは、会長さんはじめ、中央区の区役所の方々、参加の皆さんのおかげで、感謝申し上げたい。

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