松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆参画と協働の条例の意義(防府市)

2016-02-16 | 1.研究活動

 山口県防府市で参画と条例の意義を改めて考えた。

 全国で市民参画と協働の条例ができているが、この条例の意義を単に市民が参加するくらいの意味でしか考えていないところも多い。市民参画と協働は、そういった低次元のレベルの話ではなく、私たちの文化を変えるものであるし、生き残り戦略の一つであることを改めて考えることになった。

 今回、考えたのは市民参画の意義である。参画とは、企画段階から市民が加わることとされるが、なぜ参加に変えて、参画というようになったのか。これのほうが、真の参加らしいという程度に考えていたが、今回は住民自治との関係から考えることができた。

 従来の住民自治は、役所をチェックし、監視することとされているが、ここからならば、参加でも十分だろう。出来上がったものに、十分意見が言えれば、よいからである。ところが、参画になると、市民が自分たちでも、対案を出すことが求めれる。ここでの住民自治は、自ら考え、まちのためにも行動するというものである。

 これは、フランス革命以降の市民自治とアテネの時代の住民自治のどちらが、今の時代に求められているのかという選択である。私は、後者の住民自治を地域で実現しよう、そのための仕組みや実践を提案するのが役割だと思っている。

 さて、防府市は、NHK大河ドラマ花燃ゆの舞台となったところである(主人公たちが後年、ここで暮らした。防府天満宮には、その記念碑もある)。昨年の夏には、連れ合いと来たが、市役所も停電になるような、暴風雨に見舞われた翌日だった。

 防府に来ると、いつも天満宮にお参りする。今回も、市役所の方に無理を言って、天満宮まで車で送ってもらった。参道の階段を昇っていくと、天満宮の本殿が見えてくるが、私は、その景色が好きである。昨年の夏との違いは、天満宮までの道(萩往還や参道)に、卵かけごはんの幟旗が、たくさん出ていることで、地域の魅力的な食おこしということで、市役所と地域の飲食店との協力で始めたらしい。とてもいいことだと思う。

 防府の夏は、季節の終いの鱧であるが、冬のこの時期は、河豚である。河豚を一人で食べるのは、ちょっと気が引けて、いつも通う店で、つつましく晩御飯を食べた。新しい店を開拓しなければと思うが、直前だと億劫になってしまう。今度、前もって、調べていくことにしよう。

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