松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆自治基本条例と人口増加(三浦半島)

2017-11-07 | 1.研究活動

 島田市民という方から、質問をいただいた。静岡市など自治基本条例をつくっているところも、人口が減っている。自治基本条例をつくると人口が増えるというメカニズムを教えてほしいという内容である。

 しかし、これは全く逆の話で、自治基本条例は、人口が減少し、税収も減ることを前提に、現在の生活水準を維持するために、いままでのお役所(税金)任せの自治を改め、市民、自治会、NPO、企業が、持てる力を存分に発揮し、つまり「9人野球で」、この難局を乗り越えていこうというのものである(国も頑張っているが、そう簡単に人口は増えないと思う。日本は財界が言うように、簡単に移民ということにならないだろうから、残った私たちで頑張るしかないと思う)。

 そして、私たちは、チームで頑張れる国民だと私は思っている。なぜなら、私たちは、弥生時代の昔から、ずっと、自分たちで頑張り、そしてみんなで協力しながら、暮らしを守ってきたからである。

 9人のチームで頑張るには、それぞれが、別の方向を向いていたり、勝手にプレーしては、試合に勝てない。チームのメンバーそれぞれの役割を決めて、ルールを決めて、大いに力を出せるようにしょうというのが自治基本条例である。

 別に条例でなくてもいいではないかという意見もあるが、まち(チーム)の基本ルールである。みんなのルールであるから、みんなの代表(議会)が、作らないでどうするということである。

 講演会では、以上のことを時間をかけて、丁寧に、わかりやすく話をしたので、当日、参加してくれたらよかったと思う。

 

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