松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇久しぶりに箱根へ(湯本)

2011-04-22 | 5.同行二人
 昨年と比べると、今年の4月は講演等の依頼がほとんどない。大震災の影響だろうか。時間のある今のうちにと、温泉に行くことになった。箱根の入り口の湯本へ行った。
 同じ箱根でも、湯本は実に行きやすい。小田原までは横浜からJRの普通電車で60分、箱根登山に乗り換えて15分くらいである。家からでも2時間強でつける(今回も、ディバックひとつと散歩に行くといった気楽さで来た)。
 市役所時代の宴会といえば、もっぱら湯本と熱海であったが、それはこの立地のよさ(交通の利便性)ゆえであろう。毎月、1000円か2000円の積み立てをして、さらに役所の補助券を使って行くというやり方だった。今では、職場旅行は、ずいぶんと少なくなったようであるが、(功罪はあるが)こうした人間関係の濃密さが、職員の孤立(メンタル問題)を防いでいた一面もあるのだろう。
 連れ合いと、そんな昔話をしていたら、急に昔の出来事を思い出した。それは職場旅行の際に職員から教わったもので、有料テレビをタダで見る方法である。そのやり方は、次の通りである。
 昔の有料テレビは、テレビの脇に料金ボックスがあって、そこに100円を入れるシステムだった(100円で何分見れたのだろうか)。ところが、その職員いわく、テレビを90度傾けるとタダで見れるのというである。仕組みはよく分からないが、料金ボックスのばねが誤作動して、スイッチが入った状態になるのだと思う。確かに、やってみるとスイッチが入り、100円を入れなくても映るのである。何人もの男たちが、自らの首を傾けながら、一緒に怪しいテレビを見たのだった。
 そんなところで100円をケチらなくてもというが連れ合いの言い分であるが、問題は100円ではないのである(こうした人間関係の濃密さが、難しい仕事をするときの原動力になる)。
 そんな昔のことを思い出したのは、泊まった宿が、かつて市役所時代に泊まったことがある宿だったからである(首を傾けたところが、このホテルだったかは定かではない)。
 ただ、そのホテルは、今ではすっかりリニューアルして、かつての宴会ホテルから、女性向きの料理自慢のホテルに模様替えしていた(去年行った焼津のホテルも同じ)。宴会ホテルで大もうけしたホテルは、その分、展開が遅れて、ばたばたと潰れているが、ここは何とは、切り抜けたようだ。確かに、女、女、女、男といった宿泊客で、その分、お風呂は貸しきり状態だった。料理も、刺身、天ぷら、伊勢海老はなく、実におしゃれなものだった。
 地震、津波、原発で、どこの観光地も厳しい状態で、どこでも東日本大震災救援キャンペーンをやっている。通常の半額ということで、私たちの旅の経済効果は、さほどのことがなかったように思う。
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