松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆相模原市シビックプライド条例案・がんばった!

2021-01-04 | 1.研究活動
 相模原市シビックプライド条例案がパブコメにかかっていた。

 市民による検討委員会の提言を見たら、シティプロモーションの条例にとどまっていたので、シビックプライドの条例になるように、「相模原市がんばれ」と、上から目線で以前に書いたが、実際、パブコメ案では、シビックプライドの条例案になっていた。本当に、がんばった(上から目線でごめん)。

 両者の違いは、シティプロモーションは、他からよく思われたいというものであるのに対して、シビックプライドは、市民の当事者性である。化粧美と内面美の違いである。

 これは端的に、シビックプライドの定義に現れてくる。
 (条例案)相模原市に対する誇り、愛着及び共感を持ち、まちのために自ら関わっていこうとする気持ちのことをいいます。
 市民委員会の答申では、後段の「まちのために自ら関わっていこうとする気持ち」の部分がなかった。要するに、当事者性があるかどうかが、シティプロモーションとシビックプライの分かれ道になる。

 もともとは、相模原市は、ランキングが最低だったので、それをなんとかしようというところから出発したので、なかなかシティプロモーションの枠を越えられない。市民による検討委員会は、うまく越えられなかったようだ。

 その分、事務局は、大変だったろうが、現時点では、シビックプライド条例の先頭に立ったように思う。ただ、よく見ると、ランキングを上げるというシティプロモーションのしがらみが、絡みついているので、条例案は、両者の折衷的なものになっているが、これはこれで仕方がないだろう。

 もう一つ、具体的内容は、指針に委ねるというつくりになっているが、これは市民の当事者性を役所が指示するという歪みが生じている。相模原市は自治基本条例を持たないので、当事者性に関する踏み込んだ規定を1つ、2つ置けば、スッキリすると思うが、某課長から、「いいかげんにしろ」と怒られそうなので、これくらいにしよう。

 ただ、「5 市長の責務 市長は、自ら相模原市の魅力を発信します。」これはちょっと違うと思う。

 
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