松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆憲法と条例ーQBハウス規制条例を考える(秋田)

2017-09-09 | 1.研究活動

 今週は、秋田で3日間いた。秋田でQBハウス規制条例を考えた。

 首都圏の駅にあるQBハウスは、ある意味、一つの風景になった。わが三浦半島でも、追浜の駅にあり、私は、横目で見ながらなじみの床屋に行く。このQBハウスを事実上規制する条例が全国でつくられ、すでに30以上の都道府県でできている。

 私がこの問題を考えたのは、川崎市の議員さんから相談があって以来である。ほぼ全党一致で条例ができようとしているが、おかしいのではないでしょうかという問合せである。

 QBハウスのビジネスモデルは、10分間1000円、髪はカットのみである。ひげもそらず、髪も洗わない。どうするかというと、掃除機のホースのような大きいようなバキュウムで吸い取って、カットした髪をきれいにする。普通の床屋さんは、1時間かけて、3800円や4000円なので、10分間1000円でも十分ペーすることになる。忙しく、小遣いが少ないサラリーマンをスタートしたが、高齢者や子どもまで利用者が広がっている。

 条例は、QBハウスは、必ず、髪洗い場を設けないといけないという条例である。陳情者は、既存の床屋さんで、議員立法で、全国で条例がつくられている。この規制が憲法22条1項の職業選択の自由に当たるかどうかが憲法上の論点であるが、薬事法の目的二分論がこのケースにもあたるのか、政策的規制という観点から立論できないかなど、憲法論としては、きわめて興味深い。その内容の詳細は、大論文になってしまうので、ここでは省略するが、今回は、秋田の若い人たちと、この問題を研究したが、とても緻密でいい意見が出て、私とするとうれしくなった。

 今回は、秋田に3日間いた。連れ合いとはいっしょに行ったが、今回は、途中で別れ、私のほうは勉強に専念し、連れ合いは田沢湖に泊まり、乳頭温泉の鶴の湯に行ったようだ。乳頭温泉は、だいぶ前に行ったが、今ではおお流行りである。鶴の湯の日帰り風呂は、1600円ということであるが、それでも並んではいるくらいの賑わいである。宿泊棟・休憩棟もたくさん増築し、秘湯中の秘湯といわれた乳頭温泉の収入は莫大で、きっと秋田県の大きな税収源になっているのだろう。

 秋田の旭川のほとりのカフェで一休みしたが、パンケーキがおすすめという。値段をみると、1400円でちょっと高いと思ったが、頼んでみると、たしかに出てきてなるほど。一人できて注文したらえらいことになった。

 マロン君は、今週も合宿。友達と随分遊んだようだ。ただ合宿代は1日5500円なので、今月の合宿代だけでグアム島に行けるくらいになった。それはそれで、今回の秋田も、楽しいひと時となった。

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