神様、彼は愚かで子供らしいことです。
なぜ私はあの子を愛し続けているのですか?
彼はあの出来事以来、まるで追われるように同期と仲良くし始めました。
元から仲は良かったし、偶然にも思われますが、確かに影響はあります。
彼は逃げるように楽しいだけのお花畑で遊んでいます。
そこには向かい合う必要も、相手の真意もいりません。
深い深い森の奥で小人達と楽しく仲良く暮らしています。
もう彼はつらい思いをしたくはないのです。だから眠っているのです。
私に未練がなく、まるで興味がないのなら仮にも私の新しい恋の後押しを
するでしょう。少なくとも彼自身そう言ったのですから。
だけど神様、彼はまだ子供なので発言と行動とが驚くほどもどかしく
矛盾しています。私はそのことで非難する気にはなれません。
それはとても酷なことです。私には彼の真意が分かりません。
それは彼も同じです。彼は私にかすかな不信と募る猜疑心を投げています。
彼は傷ついたような不安で寂しげな顔で私を問い詰めるのです。
そして自分の潔白を訴えます。どうしてこんなにも君に恋しているのに
その恋心を疑われなければならないのでしょう?それが自信のなさから
と私への誤解からと様々なことから由来していて彼も混乱しているのです。
私はかつての彼との暖かで穏やかな関係がなつかしく思っております。
私が望む彼との関係はもっと穏やかでお互いが信じあって共に乗り越えていける
ような支え合って成長できる関係なのです。お互いないものを持っていて
根は似たもの同士なのです。一緒にいて気づかされることが多い新しい関係。
デジ子とヒメ子の荷物が置いてあったのを見て思いました。
あの子の気持ちが訴えかけてきた気がしました。ふと浮かんできました。
こんなつらい思いをするのならば
お互い責任も向き合うこともないものに寄りかかろうとしている。
やっぱり似ている。貴方は楽しさに私は癒しに。だけど私には癒しが必要だ。
この疲れきった若者を癒すのは驚くほど無垢で穏やかで優しい存在なのだ。